カテゴリ:十干論( 11 )

干合論

干合とは、特定の2つの干が並び合うと「結び付いて癒着してしまう作用」が働くことを言います。
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必ず「陽干」と「陽干に剋される陰干」という組合せになっています。

甲と己、丙と辛、戊と癸、庚と乙、壬と丁 の5種類です。

干合の作用には、
「相手を潰したり除去する」
「縛り付けて痛めつけられる」
「引っ張り合う/奪い合う」
「手玉にとって相手を振り回す」
「まったく別の五行に変わる」

という風に 何通りかのパターンがあります。

どれになるかは、2つの十干の「力量関係」と「日干が関わるかどうか」によって変わってきます。

ちなみに、このブログのアクセス解析で「検索ワード」を調べてみると「干合 相性」「妬合 不倫」といったものがチラホラ出てきます。

「干合」という作用がいかに正しく理解されていないか、ということを示しています。

「干合」だけで安易に男女の相性判断を行ったり「壬丁の干合」があれば必ず色情問題を起すだとか、「妬合」を見ればいつでも「不倫関係」だと言ったりしているのは「イカサマ四柱推命」の典型です。


(1)「月干」を合去してしまう干合

大運や後天運において、月干と干合する十干がやって来る場合がこの判断になります。

酉申

上の命式例は、酉月生まれ官殺大過する身弱の命式ですが、社会運の月干に「癸水」の印星用神があって、庚金の剋から日干を守っています。

しかし、ここに例えば大運で「戊戌」がやって来ると、戊-癸で「干合」が発生します。

この場合、大運天干の戊土によって、月干の癸水が潰されて機能しなくなる=合去される、と判断します。
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干合によって合去されること自体にはもともと吉凶はありません。合去される干が「用神」であれば凶となり、「悪神」であれば吉となります。

上の例では、庚金の剋から日干甲を守っていた命綱のような癸水が潰れてしまい、しかも大運「戊戌」の後半には酉申戌で西方合が完成してさらに官殺が旺じることになりますから、最悪ノイローゼにすらなりかねない危険な時期と見て、早めに対策を講じて備えておかなくてはいけません。


例えば、上のような命式では、壬水が最も嫌う己土(水を汚染する泥土)が月干にあります。

ここに大運で「甲寅」なんかが来ると、甲-己で干合して合去してくれます。これは悪神が去るので吉となります。
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命式の月干(社会運)に対して、後天運からの干合(合去)が発生する際には、職業や勤め先が変わったり、身分や肩書きが変わったり、という大きな社会的変化を伴う事象がおきやすく、

それが吉なのか、凶なのかの判断は、月干の良し悪しと、大運の結果を総括する「支の働き(吉凶)」によって行います。

上の場合は、甲-己で合去する事象が、大運「甲寅」の前半5年間に発生します。

これが最初に発生してくる「始まり(接近=入り口)の事象」で、なんとなく転職してみたくなって会社を変わったり、自分の技術を頼りに起業独立してみたくなったり、という心理的変化が起きてきます。

問題は転職や独立して良くなるのかどうか?という点なのですが、入り口で始まった事象の帰結大運の支によって結果が左右されます

この場合、大運支の「寅」が吉か凶かを問わなければなりません。

この命式は、壬日酉月の身旺に近い命式で、甲木の食傷を用神としますから寅は用神(吉)です。よって、この期間の転職や独立はより良い結果を残す可能性の方が高いと判断してよいのです。


(2)一方的に剋される干合 ~ 官殺 ⇒ 日干

子亥

例えば、上の丁日子月のサンプル命式では、月干の壬水日干の丁火が干合しています。
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子月は官殺の水が旺じて極まる官殺大過の月であり、亥子丑の北方合

しかも月支子に通根する最強レベルの「壬水の官殺」が月干にあって日干と干合してくるわけですから、もともと大変な命式であるということになります。

このように、隣り合う日干と月干、もしくは、日干と時干で「干合」が発生する場合、命式の主催者である「日干」が合去されてしまうということは発生しません。

このサンプル命式のように、日干が陰干(乙丁己辛癸)で、隣接している月干や時干が「陽干の官殺」(庚壬甲丙戊)の場合は、

一方的に強烈な剋を受ける作用、剋に縛られる作用と見ます。

この場合は、日干(陰干)< 官殺(陽干)という力量差が大きく、官殺が一方的に強い主導権を持ちます。

上の命式の場合は、官殺大過の命式ですから、男性の場合は仕事上の心労が大きく職業生活が不安定になりやすく、

女性の場合色情型命式といって厄介な男性問題を常に起しやすい傾向となります。女命にとっては「官殺」が男性を示す星だからです。

詳しくは こちら ⇒ 女性の恋愛運について

干合の癒着作用のゆえに「逃れがたく縛られる」現象が起きます。

厄介な男性(官殺)にいいように振り回されるが、本人自身も依存心が強くて縁を切り難いような現象が起きやすいです。

官殺大過の女性は、極端な男性恐怖症・男性不信で結婚できないケース(日干無根で至弱)であるか、あるいは、男性を恐れず自分から男性を求めて依存していこうとするケース(日干通根して力量がある)になるか、日干の力量強弱によって事象が分かれてきます

女性で水星大過する場合は、水商売との縁が強く、女を売りにしてホステスなど風俗で働くケースが多々見られます。

この命式の場合だと、仮に水商売で稼いだとしても、男性(官殺)に全部貢いでしまって借金ばかりが増えていくような構造になっています。

また、日干が干合されている場合、癒着されて絡み合っている状態にあり、判断力や決断力が鈍る作用が出やすく、優柔不断すぎる、誤った判断をしがち、といった傾向があり、人間的にはぬぼーボケ~っとした感じの天然の人が多いです。


(3)一方的に剋する干合 ~ 日干 ⇒ 財星

子亥

今度はさっきと逆で、日干が陽干(甲丙戊庚壬)で、月干や時干に陰干(己辛癸乙丁)の「財星」があって干合しているパターンです。

こちらは、日干(陽干)>財星(陰干)という力量の違いがあるため、自分が相手の財星を絡め取って思うように振り回そう、なんとか財星を手に入れたいと強い関心と欲望を生じさせる働きをします。

女性にとっては「財星」は単なるお金関係の星ですが、

男性にとっては「財」(お金問題)だけでなく「女性」の星ですから、厄介な女性問題を生じやすい色情型の命式となります。

上のサンプル命式では、壬日亥月月令を得ている上に、亥子の北方合があり身旺の度合いが大きい命式です。

しかし、干合している財星の丁火は通根する巳午未なく力量は最弱です。消えそうな蜃気楼や陽炎のような実態がない弱火です。

この命式では、日干は身旺であり、寒冷な命式であり、この財星の丁火が欲しくて欲しくてしょうがありません。

男女問わず「お金」に対する執着が強く、財を手に入れたいという欲が強くがめつい傾向が出て来ます。

しかし、財星である丁火は無根で弱くすぐに消えてしまう蜃気楼のような実態(力量)のない存在ですから、身旺の日干は財星を追いかけて手に入れようとしますが、かえって財星を潰して失いやすい現象を生じます。逃げ水や蜃気楼のように追いかけても追いかけても雲を掴むようなものです。

お金が欲しくて欲しくて楽して稼ごうとするのですが、入るお金以上に失う(出て行く)お金のほうが多いか、財を手に入れたと思った途端にごっそり失われるような財運をしています。

男性の場合は色情型の命式となり女好きの女狂いで、壬丁丁2つの丁火と「妬合」していますから、1人の女性だけでは満足できない人で、常に遊びの愛人があちこちに絶えないタイプとなります。

しかも、壬水は弱い丁火を消し潰してしまう力量の差があり、配偶縁を示す日支にも忌神の子水が入っていますから、女性を自分の欲望と利益のために振り回して剋害する性質が強く、さらには結婚詐欺、ストーカー、家庭内暴力に走らないように十分注意を要します。

ちなみに、「壬丁の干合」は別名「隠匿の合」と呼ばれ、ややこしい厄介で複雑な色情関係を引き起こすと言われていますが、全部がそうではありません。

例えば、女命の日干「壬水」にとって「丁火」は財星であり、単なるお金の星であり、色情(男女)の意味はありませんし、

男命の日干「丁火」にとって「壬水」は官殺であり、単に仕事問題を暗示する星でしかなく、色情の意味はありません。

・日干が何であり、男性なのか女性なのか
・干合する相手の十干が何であるか?
・その通変は「財」なのか「官殺」なのか?

ということをよくよく精査しないまま、「壬丁の干合」だけ見てすぐに「色情問題」と言うのは「ど素人の四柱推命」です。

さて、陽干の日干と陰干の財星、陰干の日干と陽干の官殺、など「日干が関わる干合」の場合は、一方的に剋され縛られるか、一方的に相手を剋して振り回そうとするか、いずれかになりやすい傾向があります。

それが本当に「色情問題」を意味する干合であるのかどうかについては、きちんと場合分けをして精査する視点を持たなければダメですね。

こういう「場合分け/分類思考」ができない人は、いつまで経っても四柱推命は上達しないようです。


(4)引っ張り化かし合い/丁々発止型

日干が関わる干合でも、圧倒的に片方だけが強いケースだけでなく、両者の力量が均衡しているか、陰陽の力量差が逆転してしまうケースもあります。

その場合は、シーソーゲームのように両者が引っ張り合う睨み合い、化かし合いが生じてきます。

つまり、本来は相手に振り回されて剋害を受けるところが、日干が身旺で強すぎて「陽干の官殺」の力量が相対的に弱くなって、日干が反発して丁々発止の争い・綱引きを繰り広げたり、

日干が身弱で、相対的に「陰干の財星」の方が強いために、相手を騙して利益を得られると踏んだ財星(カモと思い近寄った女性)に、実際は逆に振り回されて身ぐるみ剥がれたり、というシーソーゲームが起こってきます。

これも、日干と財星/官殺との力量関係によって様々な変化型があり、後天運(大運)による力量変化に応じて綱引きの勝敗は刻々と変化します。


(5)別の五行に変化して化ける干合

5種類の干合は、命式や大運において特定の条件が揃っている場合に限って、まったく違う五行に変化してしまうことがあります。

甲己は、地支に巳午未(や戌辰)が多く、天干に戊己が多ければ、甲は戊土に変化します。
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丙辛は、地支に亥子丑が多く、天干に壬癸が多ければ、丙は壬に、辛は癸に変化します。
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戊癸は、地支に巳午未が多く、天干に丙丁が多ければ、戊は丙に、癸は丁に変化します。
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庚乙は、地支に申酉が多く、天干に庚辛が多ければ、乙は辛に変化します。
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壬丁は、地支に寅卯が多く、天干に甲乙が多ければ、壬は甲に、丁は乙に変化します。
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午巳午

きわめて稀ですが「化格」という特殊格局が成立する場合があり、日干はまったく違う五行に変わってしまいます。

上のサンプル命式だと、日干の癸水は無根で極身弱地支に午巳が並び、天干に丙火が並び、旺火の極みにありますから、戊癸の干合は「化火」してしまい、癸は丁に、戊は丙に姿を変えます。

こういう命式を「化格」(化火格)と言いますが、滅多に成立することが無く天然記念物級に珍しい命式です。



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by astro_suimei | 2017-11-09 00:35 | 十干論 | Comments(0)

癸水の性質

陰の水で雨や霧、静謐な泉(井戸)のような優しい淡水(飲料水)です。

十干の中では力量が弱く枯れやすい弱い水ですが、旺じれば豪雨に姿を変えることもあり、その力量変化にかなり幅があります。
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壬水と違って、物静かで大人しく臆病なほどに慎重な人です。

霞や霧のようにミステリアスで自分の内面を明かさない秘密主義者が多く、掴みどころが無い印象を与えます。

水=「智」ですから聡明で思慮深い人が多い。

壬ほどに気まぐれ気分屋ではなく、コツコツと地道に頑張る努力家です。
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飲料水は、綺麗な状態で人に飲まれることを喜ぶため、清い綺麗な水として潔癖に生きることを本質とします。

理想的な配合は、自身が亥子に通根して身中であり、水源の庚金があり、甲木の果樹を育てたり、飲料水となって生き物を成育させることです。

木の食傷と相性がいいことから、福祉・医療・教育などの分野で「慈しんで育む」働きに適性が高いタイプです。

春夏月の身弱で、水が枯れてしまう状態では、庚金の水源、亥子の通根を何よりも必要とします。

冬月になれば、寒気によって凍結して「氷雪」に変わるので、丙火の暖気で暖めなければ人々に喜ばれる飲料水にはなりません。

癸水が最も恐れるのは土の官殺で、戊土は干合して癸を吸収して潰してしまいやすく己土の泥は綺麗な水を汚してしまいます。


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by astro_suimei | 2017-11-07 11:46 | 十干論 | Comments(0)

壬水の性質

陽の水、流れて留まることがない大河や大海の水です。
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陽干の中でも太陽の丙火と並んで絶大なパワーを持つ干であり、後天運で巡ってくれば命式の風景を一変させるような変化を巻き起こす危険性をも孕んでいる星です。

水の性質は「智」であり、聡明な頭の回転が速い人が多く、特に壬水は負けず嫌いな勝負師・策謀家の一面があります。水は形がなく、方円の器に従うものですから、掴みどころがなく考え方も柔軟で臨機応変です。

どこへ流れていくか読めない予測不能性があり、本人自身も気まぐれで気分屋、その日の気分で左に行ったり右に行ったり、かと思えば、急に堰を切ったように怒涛の勢いで一気呵成に行動しようとする性急さがあります。

壬水は四季月によって、また日干強弱によって、その性状が大きく変わりやすく

秋冬月など、身旺であれば、水智の性質が出やすく善くも悪くも(悪)知恵が回る人物となるが、

春夏月など、水源が無く枯渇する身弱となれば、日干減力が著しく、水智の性質は失われ、流れが停滞してかえって思慮や知恵に乏しく、水量が乏しく底が浅いため、思考は短絡的になり、むしろ愚かにもなりうる。
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身旺の場合は、旺水を調整する甲木の森林丙火の太陽を喜ぶことが多いのですが、場合によっては稀に戊土の堤防が必要になることもあります。

壬水と丙火は「乙丁己辛癸」の陰干をまったく必要としないという特性があります。

春夏月に身弱で水が枯れる場合には、庚金の水源、源流となる通根(亥子)を必要とします。

<壬水の十干相互関係>

壬-壬(比劫):身弱の時には日干を強めるが、天干に壬が来るよりも、地支に亥子があって通根する方が断然に良い。天干の壬は一時的な援助や外的要素にすぎず、亥子への通根は本人自身の継続的努力や独立心を養うものであり、まったく働きが異なる。身旺の場合は凶作用となる。

壬-癸(比劫):陰干のため身弱の日干を補強する作用はまったく無く、たいして害にもならないが、このように陽日干に近貼して陰干比劫があれば、いかにも誠実そうに紳士ぶって表面ばかりを取り繕うようになり「二重人格」的な作用が発生しやすい。

壬-甲(食傷):秋冬生まれの身旺にとっては、旺水を調整して、火源になる一石二鳥の働きをする最たる用神となる。一方で、春夏月で身弱となれば、弱水を吸い上げて枯渇させる悪神の食傷となる。このように四季月と日干の強弱に応じて、用神にもなれば悪神にもなる。

壬-乙(食傷):陰干であって甲のような明確な作用を及ぼしえない。用神にもなりきらず、悪神にもなりきらず中途半端。おおむね秋冬月には吉となりやすく、春夏月には悪神として作用しやすい。

壬-丙(財星):剋されても消失しにくい丙火は、身旺の壬水にとって安定した財星(喜神)となりうる。ただし丙火の財神が良い結果をもたらすには、用神の甲木の存在を前提とする。丙の喜神だけが単体であれば享楽を貪り、刹那的・短絡的な利得に走らせる反作用がある。春夏月の身弱にとっては、火星の財神自体が悪神となる。

壬-丁(財星):丙火と違って「壬丁干合」の関係となり(化木しやすく)、一方的に丁火を消す作用となりやすく、みずから財星を潰す現象、財星に異常に執着する作用を起しやすい。「隠匿の合」であり、日干男命であれば丁火は女性となり厄介な色情因縁を生み出す。

壬-戊(官殺):堤防の戊土があれば治水の利があるのは自然の理であるが、実際には身旺の旺水を「戊土」で抑制することは難しい場合が多く、甲の森林によって旺水をコントロールするほうが美となりやすい。特に庚辛申酉の金星が多い場合には、戊土の堤防は役に立たない悪神となる。言うまでもなく、春夏月の身弱にとっては、弱水を堰き止める悪神の官殺となる。

壬-己(官殺):陰干の己では壬水を剋して堰き止める作用はできず、かえって反剋され、洪水の泥土となって押し流され、河川を汚染する最悪の関係となる。壬水にとって最も忌むべき星であり「混土濁壬」と呼ばれる。泥土によって水が濁らされ、正常な思考ができず、変わった考え方をしやすく、特に日干女命はおよそ結婚にふさわしくない男ばかりを好きになり被害を被る。身旺であれば甲木で己土を合去し、身弱であれば庚金で土を漏らして日干を助ける。

壬-庚(印星):春夏月で、日干が身弱の場合には水源となり枯渇から助ける最喜の用神となる。一方で、身旺の命式にとっては不要の悪神となり、特に秋月には鉱毒を含んだ毒水に汚染し、人格劣化を引き起こす悪神の印星となる。

壬-辛(印星):陽干の庚金のように水源となって弱水を助ける力は無く、温度を表面的に下げるぐらいの作用しかできない中途半端な星。一方で、秋冬月には悪神の印星として作用しやすく、調候用神(喜神)の丙火を干合して去らせる悪神にもなる。

以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ甲-丙、甲-癸といった十干関係であっても、いつも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-07 11:22 | 十干論 | Comments(0)

辛金の性質

陰の金で宝石や貴金属の星です。剛鉄の庚とはまったく性質が異なります。
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洗練されて美しく輝くことを喜びとする星ですから、美しい幻想やロマンティックな綺麗ごとの世界で生きて行きたいと夢みがちな人です。

世俗のドロドロした汚い世界に染まりたくない、どこか浮世離れした感覚を持っている人かもしれません。

辛金の理想的な命式は、申酉に通根して身中以上で、壬水(食傷)によって洗われて洗練されて光を放ち、水が旺じすぎず、埋金の土を防ぐために甲木(財星)を備えている命式です。

このような配合の命式は、才能を発揮して世間に認められ活躍する「才能発揮型」「商売人型」としてフリーランスな活動が向いています。
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弱い陰干(貴金属や宝石)ですから「火の官殺」による剋を嫌います。火で炙られるとすぐ熔けてしまいます(熔金)

ゆえに、冬月の寒冷が極まるような状況でしか火を必要としません。

また、庚金と同じく土の印星をも嫌います
土が付くと汚れてしまい宝石の価値が下がり、世間に出られなくなる埋金を起こします。

(ごく稀に「熔金」を起している身弱の命式では、己土が鋳型となって突然死などから命を守る代理的用神となることがありますが、そもそも土の印星自体は良い作用はしません)

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by astro_suimei | 2017-11-07 10:54 | 十干論 | Comments(2)

庚金の性質

陽の金で掘り出されたばかりの鋼鉄です。丁火の炉で正しく精錬されると役に立つ刀剣や工業製品になります。
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十干の中で最も殺気を帯びて剛強であり、何でも白黒ハッキリ付けてバッサリ判断して切り捨てることを本性とします。金の性質が「義」=判断力や決断力であるからです。

また、庚辛の金星は善くも悪くも「義を貫く」=「自分を押し通す」「自我を曲げない」傾向が強く、頑固に自分の考えを曲げずに貫きたがる「柔軟性・可塑性に乏しい人」が多いのも特徴です。

また庚金は「武侠」「義侠」の性質から、自分を強く見せたがり、虚栄心や見栄張りの性質も強く、実力の伴わない「張子の虎」のような人物も多いのが特徴です。

庚金は、十干の中で最も鑑定が難しい干と言ってもよく、用神の選定に難しさを伴います。

基本的には、丁火による鍛錬を喜び、火による鍛錬が無ければ、剛強尊大で怠惰粗暴なわがまま人間=「頑鉄」に終わります。(=扱いにくくどうにもならない無用の人物)

庚金は、丁火の制化を受けて、世に認められ役に立つ名器名刀=人格者となっていくための条件が狭く、適切に鍛錬を受けなければ粗暴な屑鉄でしかなく、命式の状態によって人間性の上下に大きな差があります。
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粗暴、横柄、我儘になりやすく暴走族や任侠(ヤクザ)に身を投じる者も多く、身弱・身中・身旺の違い、火の官殺の有無、埋金の土の有無など、命式の配合(条件)に応じて人間性の高下が激しく分かれていきます

判断力や決断力に富んで立派な高潔な人格者になる名刀名器もあれば、怠惰で我儘を振り回すしか能が無いどうしようもないクズ鉄まで、人格や能力において千差万別、天地の開きを生じます。

理想的な命式は、申や酉に通根して、丁火の炉、甲木の燃料があって、鍛錬された名刀・名器に作りかえられて、社会の役に立つ有用な人材となることです。そうなれば勤め人としても組織内で重宝され栄達出世します。
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しかし、条件によっては「火の官殺」を用神に取れない場合が多々あります。戊己の「埋金の土」が日干に近貼していると、火の剋を妨げて(火を吸収して)土が旺じて金を生じるだけになってしまいます。

このような命式では、次善の策として、壬水を用神として甲木を育てるための水源・鉱脈として利用される命式(=甲壬用神)と見ます。

このタイプは「火の官殺」を喜ばず「水の食傷」を喜ぶため、組織勤めには向かず、自分の技術によって商売をしていく方に適性があります。

<庚金の十干相互関係>

庚-庚(比劫):身弱の時には日干を強めるが、天干に庚が来るよりも、地支に申酉があって通根する方が断然に良い。天干の庚は、一時的な援助や外的要素にすぎず、申酉への通根は本人自身の継続的努力や独立心を養うものであり、まったく働きが異なる。身旺の場合凶作用となる。

庚-辛(比劫):陰干のため身弱の日干を補強する作用はまったく無く、たいして害にもならないが、このように陽日干に近貼して陰干比劫があれば、いかにも誠実そうに紳士淑女ぶって表面ばかりを取り繕うようになり「二重人格」的な傾向が発生しやすい。

庚-壬(食傷):四季月と日干の強弱に応じて、喜神にもなれば悪神にもなる。秋冬生まれにとっては金水を強め、悪神の食傷となりやすい。夏月旺火や土が大過する命式では、庚金を補佐する喜神となる。その場合は才能発揮の食傷となる。庚金にとって、火と水は相反する要素であり、どちらかが用神喜神となれば、一方は悪神となる関係にある。

庚-癸(食傷):陰干であって壬水のような明確な作用は及ぼしえない。用神にもなりきらず、悪神にもなりきらず中途半端。おおむね夏月には吉となりやすく、冬・春月には悪神として作用しやすい。

庚-甲(財星):申酉に通根している身旺にとって、甲の財星は離すことができない必須の用神であり、丁火の官殺の火源となる。自己中心的になりやすい身旺の悪癖を抑えて、他人に配慮させる作用をする。一方で、春・冬・夏月などで身弱になる命式では、悪神の財星になりやすい。

庚-乙(財星):甲木と違って「干合」の関係となり(化金しやすく)、身旺の場合でも喜とはなりがたく、庚金が一方的に乙木を制圧して潰す作用となり、みずから財星を潰す現象、財星に異常に執着する作用を起しやすい。一方で身弱の命式では、干合によってさらに日干を弱体化させる悪神となる。

庚-丙(官殺):身旺であれば丁火の鍛錬を喜ぶが、おなじ火星なので喜神とはなるが、太陽の丙では質的に庚を変化させる作用はなく本質的に用神の作用はしない。身弱の場合には悪神の官殺となる。冬月で寒冷な命式では、申酉の通根があることを前提にして調候用神(喜神)となる場合もある。

庚-丁(官殺):庚は陽干であるが、例外的に陰干の丁火でなければ鍛錬制化できず、身旺の命式においては最たる用神となる。丁火の制化を正しく受ければ、庚特有の粗暴さ・頑固さ・虚栄心が表れずに、世の中に有用な人格者に変化する。一方で、夏・春月などの身弱にとっては悪神の官殺になりやすい。

庚-戊(印星):庚にとって「埋金の土」は天敵の星であり、掘り出された鉄鋼を土をかけて埋もれさせたり、腐食させる悪作用しかせず、不名誉な事件をもたらしたり、怠惰粗暴に人間性を劣化させたり、といった凶作用しか起さないため、四季月・日干強弱を問わず忌むべき五行となる。もし日干が身弱であっても、土の印星は好ましい作用をしない。

庚-己(印星):庚にとって「埋金の土」は天敵の星であり、掘り出された鉄鋼を土をかけて埋もれさせたり、腐食させる悪作用しかせず、不名誉な事件をもたらしたり、怠惰粗暴に人間性を劣化させたり、といった凶作用しか起さないため、四季月・日干強弱を問わず忌むべき五行となる。もし日干が身弱であっても、土の印星は好ましい作用をしない。

以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ甲-丙、甲-癸といった十干関係であっても、いつも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-07 10:11 | 十干論 | Comments(0)

己土の性質

陰の土で、湿って柔らかい肥沃な田畑の土です。
ソフトで人当たりの良い人が多く、情にほだされて断ることができない人が多い。
土には受容して保存する性質があり、包容力がある人が多いのです。
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田畑の土ですから、乙木の野菜や草花を育てることを本業としています。教育者・指導者として向いている人が多いです。

陰干の多く(乙丁辛癸)は官殺の剋を嫌いますが、己土だけは例外的に身旺であれば木の官殺を恐れません

己土は「甲乙木の判断」に似ていて、丙火の太陽、癸水の雨のバランスを最重要事項として判断していきます。
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理想的なのは、巳午未に通根があり、丙火の太陽があり、亥子もしくは癸水の水量が適切なバランスを保っており、天干に甲乙木が成育している命式です。このような命式では「木の官星」が良い作用をするため、組織において評価され栄達出世しやすくなります。
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夏月は旺火によって燥土になり、レンガのような硬い土に変わってしまうため、植物が育成できなくなります。その場合は、庚金を冷却剤として用いながら、癸水による灌漑を待つことになります。

秋冬月で、金水が旺じすぎている場合は、土が崩れたり流されたりする被害を恐れて、丙火の太陽で乾かし、土の養分を培養しつつ、壬水に流されないように戊土の堤防を求めます。



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by astro_suimei | 2017-11-07 09:45 | 十干論 | Comments(0)

戊土の性質

陽の土でそそり立つ山岳や岩山です。十干の中で最も重い星です。

山のようにどっしりと重量感があり、理想的な戊土の命式には、山に多くの生き物が集まってくるように、多くの人が集まって憩う(慕われる)包容力を発揮します。
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戊の理想的な姿は、亥子の水があり、甲木の森林によって硬い土が耕されて柔和になり生き物が住みやすい山岳になることです。これは「甲木」(官星)を用神とする命式で、組織の中で勤め人として栄達出世しやすい型になります。

夏月などで巳午未が多く、丙丁火の炎熱が過ぎる場合には、燥土が焼け焦げて固い岩の塊となります。水が枯れているため甲木を用いることはできません。
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その場合は、次善の策として、庚金を冷却剤として用いて、焼けた土を冷やし、鉱山として金銀を発掘する山と見立てます。

この「庚→壬」を用神とする命式は組織勤めには向かず、自分の腕(技術・才能)に頼っての独立・自営が向く商売人型に近くなります。

<戊土の十干相互関係>

戊-戊(比劫):身弱の時には日干を強めるが、天干に戊が来るよりも、地支に巳午未があって通根する方が断然に良い。天干の戊は一時的な援助や外的要素にすぎず、巳午未への通根は本人自身の継続的努力や独立心を養うものであり、まったく働きが異なる。身旺の場合や、水星が枯れる命式では凶作用となる。

戊-己(比劫):陰干のため身弱の日干を補強する作用はまったく無く、たいして害にもならないが、このように陽日干に近貼して陰干比劫があれば、いかにも誠実そうに紳士ぶって表面ばかりを取り繕うようになり「二重人格」的な作用が発生しやすい。

戊-庚(食傷):四季月と日干の強弱に応じて、用神にもなれば悪神にもなる。秋冬生まれにとっては金水を強め、山崩れを引き起こす悪神となりやすい。夏月旺火の時には、焼けた土を冷却しながら、水源ともなる「一石二鳥の吉作用」をする用神となる。その場合は才能発揮の食傷となる。

戊-辛(食傷):陰干であって庚金のような明確な作用を及ぼしえない。用神にもなりきらず、悪神にもなりきらず中途半端。おおむね夏月には吉となりやすく、秋冬月には悪神として作用しやすい。

戊-壬(財星):戊土は巳午未多くて身旺になる場合は、必然的に水星が枯れやすくなり、水星が枯れることで災難や苦しみを発生する。よって夏月には用神喜神として作用しやすいが、一方で秋冬月は金水が旺じることで山崩れを起しやすく、身弱にとっては悪神の財星となる。

戊-癸(財星):夏月には喜神として作用しやすいが、壬水と違って「干合」の関係となり(化火しやすく)、戊が一方的に癸水を塞いで潰す作用となりやすく、みずから財星を潰す現象、財星に異常に執着する作用を起しやすい。一方で秋冬月は金水が旺じることで山崩れを起しやすく、身弱にとっては悪神の財星となる。

戊-甲(官殺):森林がある山には生き物が集い、戊土にとって最も理想的な状態となるが、甲木の官殺が有効に働く条件は狭い夏月で身旺であり、かつ、水星が枯れていない潤い豊かな状態でなければ甲木は用いられず、甲木はかえって水星を吸い上げて枯れさせる悪神にもなりえる。春・秋・冬月は 身弱の日干をさらに責める悪神の官殺となる。

戊-乙(官殺):陰干の乙では、まったく戊土を剋す作用はなく、かえって反剋されて乙木(神経)が痛むだけである。

戊-丙(印星):秋冬春月で、日干が身弱の場合には、痩せて冷えた土壌を暖めて滋養する印星の用神となる。一方で、夏月火旺で水枯渇する場合には最たる悪神となる。

戊-丁(印星):陽干の丙火のように、土を暖めて滋養する力は無いが、庚辛金の食傷が旺じすぎて害悪となる場合には、金星を抑制する炉火として用神になりえる。一方で、夏月火旺で水枯渇する場合には最たる悪神となる。

以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ甲-丙、甲-癸といった十干関係であっても、いつも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-07 09:32 | 十干論 | Comments(0)

丁火の性質

陰性の火で炉や人工の灯火文明生活を支える明かりであり、熱によって鉄を溶かして精錬して有用な器物に作り変える力を持っています。

弱い陰干で元来は消えやすく儚い存在ですが、旺じればかなりの熱量を発揮して、剛強な陽干である庚金(鋼鉄)をも制します。燃料の有無、火勢の強弱(旺衰)によってその力量(温度)に大きな差を生じます。
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丙と同じく情熱的ですが表面的には大人しく穏やかに見えます。内面に激情を秘めているタイプ。

人工の灯火(炉火)であるため、常に燃料となる薪(甲木)を必要とし、ゆらめく灯火の如く、感情や思考にムラがあり、熱しやすく冷めやすく、集中力や根気が持続しにくい傾向性があります。

灯火は文明の象徴、炉火は工業商業の象徴であり、文化的・聡明で温順な人が多いと言われますが、身旺で旺火が過ぎる場合には、激情型の粗暴で騒がしい人物になります。

命式にある他の十干の影響を受けやすく、火力が弱すぎれば無気力になり、まったく覇気が無く、夢も目的もなくその日暮らしの人生を過ごすようになります。

甲と乙は多くの共通点がありましたが、丙と丁は同じ火の五行にも関わらず、その性質には大きな違いがあります。

陽干の丙火は、壬水に剋されることを喜びとしますが、陰干の丁火には絶対に水を掛けることはできません。たちどころに消えてしまうか、火力がある場合は反発現象(水蒸気爆発)を起して炎上します。
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炉である丁火の役割は、庚金の鋼鉄を精錬して世の中の役に立つ器物に作り変えることです。

猛火になっていても、壬癸水で剋すことは禁忌であり、庚金を投入して炉内の火勢を下げ温度を調節する星とします。

燃料となる甲木精錬物かつ温度調整役の庚金、この2つを離れることができないのが丁火の特質です。
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この丁-庚、丁-甲、を完備している命式は、鉄を精錬して工業製品に作り変える生産力を発揮し、特に製造業などで発展しやすくなります。

丙火と同じく「戊己の土」は晦火現象となるため嫌います。

<丁火の十干相互関係>

丁-甲(印星):よほどの身旺で無い限りは、この燃料を常に必要とします。甲があれば安定して燃え続けられるために持続性、計画性、精神的安定性を持ちます。秋冬月には特に必要となる星です。しかし、春夏月に甲木多ければ凶作用となります。印星の悪神として依存心、怠惰、都合のよい偏った思考回路となります。

丁-乙(印星):陰干のため丁火を助ける作用はありません。薪のような安定した燃料ではないため、思いつきの発想や偏った思考力にしかなりません。あっても大して害にはなりませんが、役にも立ちません。

丁-丙(比劫)よほど日干身弱の場合にのみ吉作用となります。秋冬月生まれにとっては喜神(用神ではない)となる場合が多い。しかし、夏月にあれば炎熱が過ぎて万物を枯死させ大きな凶作用を及ぼします。自分の思いを押し通すばかりで自己抑制が効かず、華やかにスポットライトを浴びることだけを求め、周囲環境を破壊し尽くすまで暴走し続ける自滅型となります。また太陽の隣にあれば灯火はくすんでしまい、本来の持ち味を発揮することができなくなります。

丁-丁(比劫):陰干のため日干を強める作用は期待できません。秋月に旺金が発達するのを防止する作用があり、庚辛金が多い命式では用神になる可能性もある。しかし、春夏月には丙火と同じく不要な星であり凶作用をもたらす。

丁-戊(食傷)光を遮って世に出られなくする悪神表現力やコミュニケーション能力に難を生じて、世間に才能を評価してもらえず、組織から弾かれやすい。余計なことを発言して神経を逆撫でしたり、偏った嗜好とこだわりが強く、頑固に意地を張って、自ら不幸になる道へ突き進んでいくような自滅性が出てきます。身弱であれば甲木、身旺であれば庚金によって、土を抑制します。

丁-己(食傷):戊と同じように「晦火現象」を起こします。力量の弱い陰干のため、戊土よりは災難は軽くはなります。まれに旺火で庚金が無い時に、湿土なので火力を下げる作用をする(庚金の臨時代用とする)可能性があります。

丁-庚(財星):丁火は熱量があれば庚金を精錬して変化させます。また火力の調整のためにも庚金は必要不可欠の星です。

丁-辛(財星):陰干の辛金は剋を嫌い、たとえ丁火であっても鎔かされてしまう憂いがあります。冬月に辛を見れば、化水(丙-辛干合)して火力を著しく弱める悪神として作用する場合があります。

丁-壬(官殺):丁火が最も恐れるのが壬水です。干合の関係でもあり、陽干の壬水から一方的に剋されます。精神的に不安定になりやすく激昂しやすくノイローゼに導きやすい星です。旺水ならば甲木(森林)に納水させて抑制するほかありません。

丁-癸(官殺):壬と同じく丁火が嫌う星です。甲によって助けるしかありません。

以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ丁-甲、丁-庚といった十干関係であっても、いつでも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-05 20:33 | 十干論 | Comments(0)

丙火の性質

丙は陽性の火で太陽光と熱の根源であり、他の十干に対する剋や相生の作用がとても強い干です。
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情熱的、パワフル、派手で華やかなことを喜び、楽天的な性格になりやすく、短時間の集中力はありますが、物事をコツコツと継続していくための根気や持続性に大きく欠ける人が多い。

丙火の理想的な状態は、日干が通根してある程度強くあり、壬水の大河(水面)に反射して美しい輝きを放つことです。「丙は壬を離れず」で旺火の丙を剋して抑制することができるのは壬水だけです。
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この丙-壬の関係を基軸としながら、水が多すぎて寒冷・氾濫する時には「甲木」(森林)で吸い上げて納水し、

夏月で一点の水もなく万物枯死するような炎天下では「庚金」を冷却剤として用い壬水の水源にします。

丙火がもっとも嫌うのは「戊己の土」です。

山に遮られて光が覆われてしまうように、陽の目を見なくなる不遇な現象をもたらします。

表現やコミュニケーション能力に難があり(いわゆるコミュ障)誤解されやすく、プライドだけは高いが才能が評価されず不満を募らせます。
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<丙火の十干相互関係>

丙-甲(印星)冬月に旺水が氾濫する場合や、秋月に金多すぎる場合には、環境を整えて正常に戻す用神として作用します。しかし、春夏月に甲木多ければ凶作用となります。印星の悪神として依存心、怠惰、都合のよい偏った思考回路となります。

丙-乙(印星):陰干のため丙火を助ける作用はまったくありません。命式にあっても大して害にはなりませんが、何のプラスにもなりません。

丙-丙(比劫)よほど日干身弱の場合にのみ吉作用となります。秋冬月生まれにとっては喜神(用神ではない)となる場合が多い。しかし、夏月にあれば炎熱過ぎて万物を枯死させ大きな凶作用を及ぼします。自分の思いを押し通すばかりで自己抑制が効かず、華やかにスポットライトを浴びることだけを求め、周囲環境を破壊し尽くすまで暴走し続ける自滅型となります。

丙-丁(比劫):陰干のため丙を強める作用は期待できないが、秋月には旺金が発達するのを防止する作用があり、庚辛金が多い命式では用神になる可能性もある。しかし、春夏月には丙火と同じく不要な星であり凶作用をもたらす。

丙-戊(食傷)丙が最も恐れる星光を遮って世に出られなくする悪神表現力やコミュニケーション能力に難を生じて、世間に才能を評価してもらえず、組織から弾かれやすい。余計なことを発言して神経を逆撫でしたり、偏った嗜好とこだわりが強く、頑固に意地を張って、自ら不幸になる道へ突き進んでいくような自滅性が出てきます。身弱であれば甲木、身旺であれば庚金によって、土を抑制します。

丙-己(食傷):戊と同じように「晦火現象」を起こします。力量の弱い陰干のため、戊土よりは災難は軽くはなります。

丙-庚(財星):丙は丁と違って庚金を精錬して変化させる力はありません。庚金が必要になるのは、夏月の旺火で水枯れる場合と、春月に甲木が茂りすぎて依頼心が強く怠惰になる場合です。秋月に重ねて庚金を見れば、金が旺じすぎて落日となり、どうにか楽をして刹那的な快楽や短絡的な儲けを求めようとする遊び人となります。

丙-辛(財星)干合の関係になり、力量の強い丙火が、辛金を一方的に剋して鎔かしてしまいやすい関係です。しかし、冬月にこの干合を見れば、化水して日干を著しく弱める悪神として作用する場合もあります。

丙-壬(官殺):陽干の丙火は壬水の官殺(剋)を好みます才能が認められ、高い評価(昇進栄達)や名誉を受ける吉作用をもたらします。ただし、秋冬月に水が旺じて氾濫する場合には、日干を著しく弱体化させる悪神となります。

丙-癸(官殺):壬と違って癸は雨や霧のような存在であるため、太陽の輝きとは相性がよくありません。夏月には凶作用にはなりませんが、冬月には日干を弱める凶作用となります。

以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ丙-甲、丙-庚といった十干関係であっても、いつでも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-05 19:43 | 十干論 | Comments(0)

乙木の性質

乙は陰性の木で弱いつる性の草花。十干の中では力量が最も弱い部類になります。他の十干に対する剋や相生の作用が微々たるものです。
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甲のように自立する強さをもたず、強風ですぐに倒れてしまうので、支柱となる甲木が必要です。

綺麗に花を咲かせるには、太陽(丙)と雨水(癸)のバランスが重要であるのは甲木の成育条件と同じです。

甲木との最大の違いは、ほぼ例外なく「庚辛金」による剋を恐れる、という点です。弱いつる草ですから、辛のハサミですら脅威となります。

また、剋す力量が弱すぎるため、戊己土を剋し切らず反剋される憂いがあり、天干に土が来ることも好みません。
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<乙木の十干相互関係>

乙-甲(比劫)自立を促す支柱。日干を有効に強める比劫です。さらに地支に寅卯があって通根することを求めます。春月生まれの身旺の場合には自我が強くなりすぎて凶作用。夏月で水枯れる場合には身弱であっても枯渇した水を奪い合うだけの悪神となる。

乙-乙(比劫):陰干のため日干を補強する作用はまったく無く、むしろツル草同士が絡まり合って迷惑を被る関係。神経過敏になりノイローゼに導く可能性もある。

乙-丙(食傷)成育に欠かせない太陽の光と熱であり、特に秋冬生まれにとっては用神や喜神となる場合が多い。積極性、社交性、人当たりの良さ、明朗さ、夢や希望を与える働きをする。しかし、夏月には旺火を恐れるため天干に多くあれば凶作用を及ぼす。旺火はヒステリー気質、感情の抑制が効かない躁鬱病をもたらしやすい。

乙-丁(食傷):丙の太陽のような有効な作用は期待できないが、秋冬月には暖気を保つ喜神として作用し、庚辛金が多いならば旺金の発達を抑制する炉火としての働きを持っている。しかし、夏月には丙火と同じく凶作用をもたらす。

乙-戊(財星):草花ごとき力量では陽干の岩山岩盤を剋すことはできず、反剋されて根を痛めます高すぎる目標や試練、手が届きにくい高嶺の花実現不可能な壁。夏月で旺火になり水が枯れる場合には強い凶作用、秋月で庚金が旺じる時も金の発達を強めるため官殺と連動して強い凶作用となります。

乙-己(財星):戊と違って柔らかい田畑の湿土なので剋すことが唯一可能な財星。であるが、夏月火旺になると固い燥土の塊となるため反剋を受ける危険性があります。

乙-庚(官殺)斧となって切り刻んでくる凶神。もっとも乙木が恐れる星。甲木と違い、乙木はいついかなる場合であっても庚金を使うことはできません。環境的に虐められたり、神経を病んでノイローゼに導く作用をします。癸水があれば脅威を和らげて命をつなぐことができます。

乙-辛(官殺):剪定ハサミ程度の弱い金であるが、乙木にとっては十分に脅威です。特に秋冬月は凶作用。例外的に、春夏月生まれの身旺の場合に限って、茂りすぎた葉を剪定してくれる吉作用となります。

乙-壬(印星):癸とは違って押し流す性質の大河・大海であり、木を育てるよりも副作用に要注意。夏月でよほど水が枯れている場合は用神にもなりうるが、秋冬月で金旺・水旺になる場合には非常な凶作用を及ぼします。冬月生まれで亥子多く、天干に壬水が巡れば氾濫して大洪水となり流木・浮木とならせて、精神的不安定にさせ鬱病などに導きやすい。

乙-癸(印星):優しい穏やかな雨水・泉水であり、植物の育成には不可欠な働きをする。水の作用が適切であれば情愛深く、思慮に富むが、冬月で旺水氾濫してくれば、壬水と同じように精神不安定となり、悲観的な考え(堂々巡り)に陥り鬱病を引き起こす原因ともなる。秋月に庚辛金が旺じて切り刻まれる際は、金生水、水生木と官殺の剋を和らげる用神となる。
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以上のように、十干同士の相互関係は、日干の強弱、命式の属する季節によって、その働きと吉凶が大きく変わってくることを知る必要があります。

たとえば、同じ乙-丙、乙-壬といった十干関係であっても、いつでも変わらず吉凶や働きが固定しているわけではなく、命式の月令、日干の旺衰によって、その作用と吉凶が180度も変わってくるのです。ここが四柱推命の判断が難しいとされるゆえんです。

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by astro_suimei | 2017-11-05 19:01 | 十干論 | Comments(0)