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恋する四柱推命 ~ 男性の恋愛・結婚


男性の恋愛・結婚(女性関係)について、どのような類型化ができるのでしょうか?

女性にとって男性(夫)の星は「官星」でしたが、男性にとっての女性(妻)の星は「財星」です。

よって、命式や大運における「財星」の働きに注目していけば、その男性の女性関係は明らかになります。

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命式内に「財星」が存在している男性は、本人の意志(結婚願望の有無)に関わらず、もともと女性縁がある人です。

問題は、その「財星の力量」と「日干強弱」との関係によって、財星が良い作用となるのか、むしろ悪神となるのかという点です。

また「身旺」の男性の恋愛結婚運を見る場合、財星だけに注目するのではなく「食傷の有無」にも注意しなくてはなりません。

「食傷」は「財星」を生じる星であり、女性に対する優しさや配慮の星でもあり、日干と財星の関係性をスムーズに保つ仲介役をするからです。

財星が良い作用となる場合(身中~身旺)で、力量を伴った財星があり、食傷を伴っているならば、その男性はおおむね「良妻との恋愛結婚運」に恵まれている人と考えてよいでしょう。

一方で、命式に1つも財星(や食傷)が存在しておらず大運を見ても財星が巡って来ない男性は、生涯を通して女性との縁に乏しい傾向があり、場合によっては結婚に至らず独身で生きていく場合も多いのです。

女命の場合には、以前の記事で「官殺大過型」「食傷大過型」「比劫・印星大過型」などで恋愛結婚運を分類しましたが、男命の場合にはどのような類型化が可能なのでしょうか。

身旺、身弱、大過する星との関係から、考えられる大雑把な分類をしてみましょう。


(1)自己中心的で「DVストーカー傾向」をもつ粗暴な男

身旺で、比劫や印星だけが大過して、財星・食傷が皆無であるか、あっても弱い「陰干の財星」しかないようなケースです。さらに日干が陽で、陰干の財星と干合しているような命式であれば典型的です。

夏月生まれ火旺土旺「水星が枯渇」するような命式であれば、色っぽい女性(=水)を潜在的に求める本能が強く働き、もともと色欲・性欲が強く、女性を追いかけて止むことが無い(女性が常にいないと収まらない)タイプとなります。

一般的には「比劫争財型」と呼ばれるタイプで、自我が強く、何事も自己中心的に考え、自分の利益を得るためには他人(弱者)を踏みつけて利用することを厭わない粗暴な人間性になりやすい命式類型です。
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このような男性は、色欲が強く女性を求めるも、女性を自分の道具のようにしか考えず、思うように支配したいという思いが強く、家庭内暴力やストーカーなどを起しやすい「暴夫・剋夫」になります。

女性の恋愛結婚運で「官殺大過型」の女性は、もともと男性から被害を受けやすいタイプですが、特にこうした暴夫剋夫型の粗暴な男との悪縁が深くなりやすく

「女を剋して苛めることを喜びとする男」「男に振り回されて苦しむ女」が、宿命的な悪縁で引き合ってお互いに苦しめ合うような宿業を展開しやすいのです。



(2)「女たらし」が生涯止むことがない男

「身弱」で命式内に「財星」が大過する「財星大過型」は、常に周りに女性の影がチラつく女たらし型で

「他人に頼りすがろうとする甘え」が強い男性で、女性に甘えて母性本能をくすぐることを生業とする人物です。
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この手のタイプは、相手の女性と正式に結婚して、相手の女性を養い、家庭を持っていくような健全な結婚観や責任感を持っておらず

遊びの恋愛だけを求め、刹那的・短絡的な快楽・享楽だけを貪りたいだけ、結婚にともなう厄介な責任を背負うつもりは元来なく都合の良い範囲で、女性に甘えて楽をしたいだけのクズ男である場合が多い

天干に正偏が混雑して複数の財星が出ているような人は、妻以外の愛人関係が止むことが無い女たらし型になりやすく、さらに日干陽で干合などしていれば厄介な女性関係が生涯止むことはないでしょう。

このような身弱で財星大過する男性には、往々にして顔形がイケメンが多い傾向がありますが、それは先天的に「女性に頼る」ことを本能・生業として生まれてきているからなのでしょう。女性をひっかけやすい運勢を体現しているわけです。

しかし、身弱の財星大過は「悪神の財神」となりますから、およそ幸せで安定した恋愛結婚の運勢とはなりません。遊びの女性はあちこちに出てきますが、どの女性も自分を裏切って去っていくような形になりやすい。

あるいは、お金が掛かる女性、金品を貢いでいなければ繋ぎ留めておけないような曰くつきの女性、お金を持っていないことが分かると裏切って去っていくような女性、にしか縁がないといえます。

この財星大過型も、次の食傷大過型と同じく「ヒモ」になりやすい類型と言えます。



(3)「ヒモ」になりやすく勤労意欲が無いダメ男

これは「食傷大過型」の男性です。

官星(仕事・会社)を剋する「食傷」が大過することで、まっとうな勤労意欲に乏しく、子供っぽいがプライドだけは高く、反抗心強く組織で人に使われることが嫌いで、一度職場を辞めたなら再就職は難しくなり、生計能力に乏しい人物です。
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ただし、食傷は暗に財星を生じる「財星の根」であり、女性に対する配慮や優しさを本能的に身に付けており、なぜか女性受けが良く、私があなたの面倒を見てあげるというような「身旺の女性」の「ヒモ」になりやすい傾向があるようです。

身旺(印星大過など)の職業婦人(キャリアウーマン型)は、自分が思い描く理想的で尊敬できる男性からは好きになられることがなく、理想ばかり描いているといつまで経っても結婚に至りませんから、こういう頼りにはならないヒモ系男子(身弱)を自分が頑張って養っていくぐらいの覚悟がなければ、そもそも結婚に至ることが難しいのです。


(4)結婚願望が乏しい「草食系男子」

身弱で日干無根の男性は、食傷・財星・官殺のいずれが大過しているのかによってタイプは異なりますが、

身弱の極みであるがゆえに、積極性や主体性に乏しく優柔不断で、自分から何かに責任を負って、将来に向かって努力していこうといった覇気が無く、総じて「頑張ることができない人」です。
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このような男性は、自分から相手の女性にアタックしたり、誘ったりということが不得手で、典型的な草食男子です。

また、自分が相手を養って家庭に責任を持っていくといった意識が乏しく、
「俺が頑張って、お前の面倒を見ていく、お前を守っていく」とはおよそ言えないタイプであり、

逆に女性の方から「私が一緒に頑張って支えるから、全部私に任せてね」と言ってもらわなければ、なかなか結婚しようと思えない人です。

草食男子という言葉は最近になってできたワードですが、
夫=日干無根の身弱、妻=印星・比劫大過の身旺の職業婦人、という
「かかあ天下」型の夫婦は推命学的にも見て少なくはありません。



(5)マザコン傾向で自立心が乏しい「冬彦さん」

これは「印星大過型」です。
女性の印星大過は、働き者の職業婦人となりますが、男性の場合はまったく事象が異なり
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怠惰で、他人からの援助ばかりを期待して、自分だけでは何も決断できないような優柔不断になりやすく、
さらに、オタク化して引き篭もり型になりやすく、

印星=母親の甘やかし(過保護)でもあるがゆえに、マザコン傾向が強い「冬彦さん」タイプとなります。

このタイプは、命式に財星が皆無で、大運にも財星が巡ってこなければ生涯独身で生きる人も珍しくはありません。

さて、皆さんの周りにいる男性はどんなタイプに分類できるでしょうか?

by astro_suimei | 2018-05-10 07:45 | 恋愛・結婚