練習問題(2) 加護亜依さんの命式

お次の練習問題です。
前回と同じように手順を踏んで考えてください。

【1988年2月7日 am6時ごろと推定 女性30才】

命式・大運(立運年数含む)を正しく出して、日干強弱、命式と大運の力量分析、通変による事象類型、用神・悪神の選別を行って下さい。(偏りがある特徴的な命式なので、四柱推命の基本理論が分かっていればそんなに難しくないと思います)

女性の命式ですが、恋愛結婚運についてどのような傾向を抱えているのかを考えてください。
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偏りが分かりやすいからIKKOさんに比べたら初心者向きの命式ですね。

ちなみに、特殊格(従児格)ではなく「内格」であると仮定して下さい。

癸水が隣接している、に日干と同気の蔵干(癸)があり弱い根を持つと見えなくもない、ということで日干の働きを捨てるところまではいかない普通命式と見るのが妥当でしょう。

もし「従児格」であるとすれば、大運第1運「癸丑」から「比劫の旺運」が来て日干通根しますから「破格」となっているはずで、モー娘加入で大盛況といった喜の事象が出るはずがありません。

(1)原命式と大運干支

女性で、年柱が陽干支なので大運の巡りは「逆運」となります。

立運年数は1年未満(数ヶ月)なので、便宜上の区切り0才としました。
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(2)原命式の力量分析、(3)日干の強弱

月支は「寅」「木」が旺気です。

地支に「寅・卯・辰」が並び「東方合」が成立していますから、木行が非常に旺じていることがわかります。

月干の「甲木」(食傷)は全地支に通根しており最強最悪の悪神です。

日干の壬は「根」を持っていますか?

辰は東方合に組しており、旺気の木の味方になっており、壬癸水の根とはなりえません。

よって、日干の壬、時干の癸、いずれも無根です。

年干の戊土(官星)はどうでしょうか?

辰は蔵干に戊土を含みますが、東方合により木の味方になっており、土の根になることはありえない状況です。

以上から、日干は無根・極弱であり、寅卯辰の方合により、甲木の食傷だけが最強になって非常に偏った命式であることが分かります。

問題は、日干が無根極弱であり、月支の五行(食傷)だけが異常に強いので、特殊格である「従児格」になりえるのではないか?という点です。

たしかに、地支だけを見れば「従児格」と言ってもよいのですが、天干に出ている甲木の数が足りないので「従児格」になるには少々気勢が足りないように感じます。

日干を助ける癸水や旺神と剋になる戊土があるので、従児格は成立しない公算の方が高いと思います。

(4)通変による事象推定、用神・悪神の推定

日干身弱で「食傷大過」の命式ですから、食傷が悪影響を及ぼすとどんな性格になるのでしたか?

「食傷」の作用は、日干が身旺なのか身弱なのかによって少し違ってきます

日干が身弱(縮水)であると消耗著しく、木は「神経・精神」を司るので、神経が過敏になりすぎて、いろんなことが気になり、とても小心で気が弱く、何かに怯えておどおどして気が休まらずノイローゼになりやすい性格、となります。

しかし、この人の場合は、原命式では「身弱」ですが、大運の第1運から「癸丑」、第2運に「壬子」が来ており、日干は「身旺」に転じます。

よって、出てくる事象としては「日干身旺」の食傷持ちとなり、以下のような事象となるわけです。

気分屋で考えなく発言し、考えなく軽率な行動をしてしまうわがままで幼稚好き嫌いを振り回す、一芸を極めるがこだわりが強く妥協できない、反発心が強く上からの押さえつけを嫌い、組織やルールに従わず、夫(官星)を剋す、といったところでしょう。

女性の恋愛結婚運において「食傷大過」は「結婚なりがたし」「自滅離婚を引き起こす」が定石です。

とち狂った嗜好を発揮し、結婚におよそ向かないロクでもない男ばかりを捕まえて、結婚したらしたで、すぐに夫が嫌いで仕方なくなり、自分から離婚に向けて家庭破壊のスイッチを押してしまったり、夫を軽んじて他の妻子ある男性と不倫したり、というのが「食傷大過」の恋愛結婚運でした。

さらに、食傷は日干が産む五行であり「子供」を意味するので、この人は「子供を産みやすい」(=妊娠しやすい体質)ことに注意しなければならず、付き合う相手をよく注意しないといけない人です。


身弱ですから、悪神の五行は「木・火・土」となります。

そして日干を助ける「よい五行」は「金と水」ということになります。金と水のいずれかが用神、いずれかが喜神である、ということです。

さて、この命式は「食傷」が大過して暴走しているわけですが、

先に「壬水の比劫」(や亥子丑の通根)が来るのと、先に「庚金の印星」(申酉)が来るのとでは、どのように事象が変わってくるのでしょうか?

結論から言うと、先に「庚金の印星」が来て、暴走している木星(食傷)を抑えて鎮める必要があります。

この人は、食傷が暴走して、印星による抑制が欠落していることによって、感情や気分に任せて後先考えずに発言行動してしまうのです。

言い換えれば「脳足りん」です。思慮や理性が正しく働かず、自分の発言がどう影響するかを冷静に考えて自制することができない人です。

ですから、この「考えなし」「思慮欠落」「自制心ゼロ」の悪質が、印星によって手当てされないままに、先に「比劫」だけが来て、日干を急に「身旺」に変えたならば

「身旺」になって活動力を得たことで、さらに「食傷」を生んで旺じさせることになり、行動力を増した分、無思慮な言動がスケールアップしてさらに被害が拡大していくのです。

ですから「壬水」は副作用が大きい「喜神」にすぎず、本当の用神は「庚金」ということになります。

この点を理解して、大運の推移を読んでいかなくてはなりません。

(5)大運の推移による力量変化・事象を読む

この人の大運の特徴は、早い段階で「癸丑」「壬子」といった「水の専旺干支」が来ている点です。
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大運支で「子亥」が来れば、季節が冬、月支が「子亥」になったのと同じ効果があり、それまで「卯寅辰」の方合に向いていた「辰」が「子-辰」の水局に惹かれてくるので、辰も日干の根となることができ、日干にとって有利になります。

つまり、10代で「強力な比劫」がやって来て、印星の用神による「食傷」の制化(抑制)を受けないままに急激に「身旺」に変わるということを意味します。

ちなみに、この生年月日の持ち主は、元モーニング娘の「加護亜依」さんです。

奔放な言動が収まらず、度重なる未成年での喫煙がバレて、ハロプロから除籍されたり、まさにロクでもない男ばかり捕まえては離婚を繰り返しているわけです。

もし、この命式が「内格」であるならば、庚金の印星は最たる用神になるわけですから、30歳になる今年から5年間は最良の期間となり、思慮が効いて常識的な言動ができるように変わる、と見ることができますが

もし、この命式が時柱との関係で「従児格」であったならば、食傷を剋する金が来れば「破格」となるので、さらに最悪の出来事を生じることになるでしょう。

「従児格」は、食傷・財星の2つがよい五行となり、日干を強める「比劫」食傷と剋になる「印星や官殺」が来れば「破格」となります。

内格ならば、用神である「金の印星」が混じっているので、30代前半は最良となるはずですが、壬水にとって最たる忌神の「泥の己土」が混じってくるので「濁り水」「混土濁壬」となり40代は大変な事態になる見込みです。

ハロプロ除名などの出来事が20才ごろに起きたことを考えると、従児格だったところに大運で「辛金」が来て破格した、と見ることもできますが、30才からの5年間で、特に2020年「庚子」あたりでどんな現象となるのか?

吉となれば「庚金」を用神とする内格であり、凶となれば金が破神となる「従児格」であると思います。

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by astro_suimei | 2018-03-22 19:39 | 練習問題(構造分析) | Comments(0)


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