通変による事象推察法 - 印星

<印星>

日干を(他動的に)生じて強めようとする五行が印星です。

一般的には、日干が身弱の場合には助けになりやすいのですが、実際にはかえって日干をダメにする「印の害」「印の剋」というケースも多いため注意がいります。

日干自身が無根であるにも関わらず、あまりにも多すぎる大量の印星があれば、

本人の自覚や努力とは無関係に、勝手に介入して助けようとするダメな母親の甘やかし(過保護)と変わらなくなり、かえって本人の健全な自立心や独立心をダメにしてしまい依頼心ばかり強い怠け者に変化させます。この現象を「印に埋もれる」と言います。

まずは日干が通根して最低限の力量を得ないと、印星自体も良い作用をしにくいのです。多少なりと日干自身の通根があるほうが、印星が明確な吉作用をしやすくなります。
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身弱の命式で、ほどよい量の印星があって吉作用をする場合は、

向学心や研究心があり、知識や技能をよく身に付けて、その専門性で身を立てやすい、目上の人から可愛がられやすく引き立てや援助をされやすい、という作用を発揮します。

身旺の命式では、印星は悪神になりやすく、偏った価値観や考えに凝り固まり、他人の意見や常識に耳を貸さない、自分に都合のよい妄想を繰り広げ、引き篭もって怠惰にさせる、といった毒を発揮します。

特に男性の命式では、いわゆるオタクや引き篭もりにこの印星大過や食傷大過の命式が往々に見られます。(その一方で、女性の印星大過はキャリア志向の強い職業婦人になり大変勤勉になります。)

ちまたの「通変星占い」では「印綬」は吉星、「偏印」は食神を倒す凶星、として分類しますが、この区別は実際には当たりもしないければ役にも立ちません。


通変は、自分を取り巻く人物関係をも示唆していて、

同じ五行の比劫は「身内」「同性の友人」、男性にとって財星は「女性や妻」、女性にとって官星は「男性や夫」印星は「母親」などというふうに見ることができます。

なので、男女間の恋愛は「財星」や「官星」の力量、日干への作用から推理していくことができます。

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十干と十干の相互関係では、食傷がまるで印星のような作用をしたり、財星がまるで官星のような作用をしたり、といったことが多々あります。

これを「通変再変の理と言います。

「通変」はあくまで記号や仮称にすぎず、働きの実態は「十干」それぞれが持っている性質であるからです。

丙にとっての戊の食傷と、乙にとっての丙の食傷、は同じ食傷のカテゴリーで括られてはいるが、全く働き方が違ってきます。

同じように、庚にとっての戊の印星と、丁にとっての甲の印星、も同じ印星に括られながら、その作用が全く違っています。

このように、実際には十干×十干「百通りの通変」があり、どれ1つとして作用は同じではありません。

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by astro_suimei | 2017-10-27 01:10 | 通変論 | Comments(0)