通変による事象推察法 - 財星

<財星>
日干が剋す対象になる五行が財星です。

なかなか掴もうとしても掴みがたい蜃気楼や陽炎のように、楽しいこと、手に入れたいと思わせる対象や目標となって「夢」を見させる作用をします。
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身旺の命式で、財星が良い働きをしていれば、経済観念がしっかりとしていて、計画的に事業運営をしたり、従業員を適材適所に用いて育てる経営力に長けています

目指すべき方向性や努力目標がはっきり定まって計画性をもって実現していく堅実さ(=社会的常識/健全な判断力/社会適応性)となります。

(逆に言えば、身旺の命式にも関わらず、財星が欠落しているならば、そうした社会的常識・判断力・適応性・計画性に難が多いということを意味します)

しかし、身弱の命式では、財星はかえって凶の働きをしやすく、なるべく楽をして努力しないで稼ごうとする怠け者に人を変えていく毒を発揮します。

計画性やしっかりした目標も無いままに、とにかく楽してお金を得られる事、目先の享楽だけを求めて、あちこちフラフラと浮遊するクラゲ人生をもたらしがちです。

あるいは、財星が大過すれば、お金が欲しくて欲しくてしょうがないが、甘い考え(ギャンブル等)で借金ばかりを作って膨大な負債で首が回らなくなったりという事象を起します。

財星は、男性にとっては女性や妻を意味することから、財星が良好な働きをする人は女性縁がよく、良い妻に恵まれやすいが、

財星が忌神となる人は、女性に狂い求めるが、かえって女性に振り回され、女性に騙されて、女性に貢いで借金を抱える人生を送りがちになります。

財星を剋して手中にするには、自分自身(日干)がそれなりの力量がなければならず、剋される財星の方も通根して一定の強さがなければなりません。

日干と財星の力量バランスが偏りすぎず、日干⇒「食傷」⇒財星と転じて「財を生じる食傷」が適切に存在する方が、財運としては佳良です。

日干が身旺すぎて、財星が無根で弱すぎる場合は、お金にがめつく欲深くなるが、かえって財を散じてしまう、自分で財を握り潰してしまう現象が発生します。

この場合の財星はまさに「陽炎や蜃気楼」のような、実態がない幻影でしかなく、欲心を起して惑わし迷わせる悪神として作用します。

日干が身弱にも関わらず、財星が多すぎる場合は、

知らないうちに友人や父親絡みで大きな負債(連帯保証や家業の倒産)を背負わされたり、女性に騙されて財産を巻き上げられたりすることになりやすく、十分に注意が必要となります。

ちまたの「通変星占い」では「正財」は固い安定した財、「偏財」は流通する不安定な財、と分けていますが、この区別は実際には当たりもしないければ役にも立ちません。

例えば、陽干の壬水にとって、陰干の丁火は「正財」に当たりますが、実際には不安定な脆い財星でしかありませんし、

陰干の己土にとって、陽干の壬水は「正財」に当たりますが、実際は洪水のように己土自身を押し流す天敵の十干であり「正財」と言ってありがたがるのは愚の骨頂です。

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by astro_suimei | 2017-10-27 01:01 | 通変論 | Comments(0)