通変による事象推察法 - 食傷

<食傷>

日干から漏れ出して生じられる五行で、自分の内面を他人に伝えるコミュニケーションや、内側にある優れた能力を外に向かって発揮することによる「秀でた技術」という意味があります。

身旺の命式において、用神となる場合は、他人への思いやり、優しさ、配慮、奉仕、コミュニケーション能力、としてプラスに作用します。

食傷が転じて財星を生んでいる身旺の命式を「食傷生財型」といい、起業して発展する社長族(ビジネス実業家)に多く見られる型になります。

身弱の命式では、周囲への不満、衝動性、自滅性、失職、倒産、突発的な事故や病気として働くことが多くなります。

身弱の食傷大過は「内向型」で、内心のプライドは高く、他人への不満や妬み僻みがあっても、それを他人にぶつけるだけの気力がありません

また乏しい日干の気力が漏れ出るため、注意力が散漫で、集中力に欠け、後先をよく考えず、気ままに無謀な言動をします。

身弱の場合は、気兼ねして言いたいことも言えず、オドオドしてしまいやすく、意識せずに自滅的(自己破壊)な言動を取ってしまう衝動性があります。自分の内に不満やストレスがたまり続け、知らないうちに大きな病変を抱えていることがあります。

また、身旺の命式では、食傷が用神になる場合もありますが、食傷だけが命式にあって、財星が全く無い命式は少し注意が必要となります。身旺の食傷持ちは「外向型」に転じます。

自信や自負心が強く、私はこうしたいという自己主張がそもそも強いのが「身旺」であり、そこに喋り上手な吐き出し係の食傷がやって来ると、よく考えもせずに思いつくままにポンポン他人に対してキツイことを言ったり、平気で上司を批判したり、相手を攻撃して不満を解消する、ことを楽しむ傾向性(=攻撃性を持つ)が出てきます。

組織や体制への反発・反抗心、高すぎるプライドや虚栄心、わがまま、他人への悪口(攻撃性)が出やすく

食傷の暴走を抑える「印星」を「用神」として、言葉を発するよりも先に熟慮して相手のことを考えるように躾けるか、「財星」をもって他人への配慮・思いやりの用神として、食傷の毒性を中和させます。

⇒ つまり「食傷」は単体で命式にあることを好まず、かならず財星(身旺の場合)や印星(身弱の場合)が伴って、その攻撃性や毒性を中和緩和していることが望ましいのです。

食傷は「官星を剋す働き」があり、官星は「職業」「会社」「学校」などを暗に示すことから、食傷が忌神として作用すると、怠惰になって勤労意欲を喪失し、働く意欲がまったく無くなり自分から会社を辞めたり、上司と揉めてキレて解雇されるといった現象を起しやすくなります。このことを「傷官」と表現したりします。

身弱の命式では、官星が多すぎても、食傷が多すぎても、職業生活が不安定になりやすいので注意が必要です。

また、女性にとって「官星」は夫や男性を示すので、食傷が悪神となれば、男性や夫を剋する傾向が大となり、

結婚相手として良い男性はおよそ好きにならず、夫を立てて大切にするという思考回路が乏しく、自分のわがままからおよそ結婚相手にふさわしくない相手と結婚して、いざ気に入って結婚したらすぐに相手が嫌いになって破綻・離婚を繰り返す、といった人生を繰り返しやすくなります。

これをもって、昔の四柱推命(通変星占い)では「女命の傷官大過は結婚なりがたし」「気位ばかり高くて夫を剋す」といって恐れられました。

ここでは「通変」を10個に呼び分けることは(まったく意味が無いので)していませんが、ちまたの「通変星占い」でいうところの「食神」は用神になる場合の吉作用、「傷官」は悪神になる場合の凶作用、と考えてもよいでしょう。
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by astro_suimei | 2017-10-27 00:32 | 通変論 | Comments(0)


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