身旺と身弱の判断(1)

身旺/身中/身弱の判定はプロ鑑定士であってもなかなか難しいところがあります。

明らかに判別できる分かりやすい命式ばかりではなく、判断の難しい微妙な命式や、時柱によっては判断が変わってくる可能性が高い命式もあります。

ここでは、ある程度分かりやすいサンプルで考えてみましょう。

(1)明らかに身弱の命式

【条件】
・月令を得ていない
・地支のどこにも通根がない(日干無根)
・日干を助ける印星が少ない
・日干を強める陽干の比劫もない

丙火の命式を例に考えてみましょう。

月令を得る巳午未の月でなく、また、印星が旺じる寅卯の月でもなく、

財星の金が旺じる申酉の秋生まれ、官殺の水が旺じる亥子丑の冬生まれである場合です。

さらに、日干が通根して強くなる巳午未の火性支が皆無である。
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上の命式は、官殺の水が旺じる子月に生まれ、地支のどこにも巳午未の根がなく、隣に丁火があっても陰干で弱すぎて助けにはならず、日干は身弱の極みと言えます。(丁火があるため従殺格は成立しません)

このような命式は非常に分かりやすい身弱の典型例です。
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それでは、上の命式はどうでしょうか?

雑気(五行の方向性がはっきりしない)の辰月に生まれており、巳午未の地支がなく日干無根です。

丙火の比劫も天干にありません。この時点で、身弱の命式であると判断して問題ないでしょう。

詳しく見ると、子・申・辰という三合水局の組合せがあります。あくまで月支が「辰」なので、そのままでは水局成立とはなりません。

もし月支が「亥・子・丑」であればそのまま水局成立します。あるいは大運で亥子丑の水旺運に入れば一挙に水局となります。

このように地支を見ると、潜在的に水勢が強くなりやすい構造を持っており、庚金と申金に囲まれて丙火は減力していることが分かります。

ただし、卯木に通根した甲木があり、印星にもある程度の力量があるので「極弱」というほどの「身弱」ではありませんが、全体として「身弱傾向」には変わりありません。

このように、身弱の判断基準としては「日干の通根」があるか無いかが大きなポイントになります。

日干が地支のどこにも根を持っていないのであれば、その命式はかなりの高確率で身弱だと思ってよいでしょう。

ちなみに、月令を得ていない命式においては、

日干と同じ五行(通根できる)の地支2つあれば「身中」に近くなり、

根となる同気の地支が1つしかなければ「身中寄りの身弱」といちおう仮定できるでしょう。


(2)明らかに身旺の命式

【条件】
・月令を得ている
・月令を得て、かつ、月支以外の地支にも通根している
・月令を得ていない場合は、3つ以上の地支に通根している
・陽干の比劫や印星が多すぎる
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上の命式は、午月ですから月令を得ています(月支に通根します)よって、その時点で身旺の傾向であるという当たりが付けられます。

さらに、午だけでなく午寅戌で三合火局が成立しており旺火の極みであり、さらに月干に丙火の比劫まであります。

よって、何の疑いもなく身旺、それもかなり身旺の程度が強い(極旺に近い)命式であると判断できます。

生まれ月に関わらず、地支に3つ以上の通根できる支があれば、基本的には身旺の命式と考えてよいでしょう。

丙日だと午巳申未、午午亥午、巳巳辰未のような形で地支に並んでいるようであれば、たとえ天干に庚・壬が多くても身旺の命式とみます。

月令を得ている場合には、月支以外に同じ五行の支が1つでもあれば、基本的には身旺の命式と見てもよいでしょう。

原命式において、地支は天干の力量を図る役割を担っており、地支の方が最終的な決定権を持っています。

よって、天干に同じ五行の星が並ぶのと、地支に同じ五行の星が並ぶのとでは、圧倒的に地支に並ぶ方が有力になるのです。

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by astro_suimei | 2018-02-26 21:46 | 旺衰論 | Comments(0)