仕事運をどう見るか

「官星」(特に正官)をもって仕事や昇進の星としてありがたがるのが「ちまたの当たらない四柱推命」ですが、

職業運には様々な要素があり、業種形態も多種多様であって、単純に「官星」だけが仕事運を見るポイントなのではありません

男性の命式の場合は、官星以外の「食傷」「財星」「印星」もまた働き方や職種を示していることが多いのです。
b0389986_20232541.jpg
<「官星」による仕事運>

「官星」が関わる仕事の領域は、組織(会社)に所属して雇用される労働形態になります。

命式内に何らかの形で「官星」が有る場合は、たいていは「サラリーマン」(勤め人)として生活していくであろう人になります。

そして、その組織(会社)において出世昇進できるかどうか?は、日干と官殺の力量関係によって違いが生まれるのです。

「官殺」の力量の強弱は、会社の規模やランクを示しています。

通根があり力量が大きな官殺であれば、比較的大きくてしっかりした会社となりますが、官殺が弱く無根で力量が貧弱な場合は、頼りにならない零細企業や、本人の実力が十分に発揮できない「物足りない会社」ということになります。

サラリーマンとして最も発展(昇進)するのは、日干自身がしっかりと通根していて身中~身旺であり、官殺もまた通根していて、両者の力量がほぼ均衡している場合です。

官殺(=会社・仕事)の剋(ノルマや課題)に対して、バイタリティや責任能力が十分あって消化・解決・突破していけるので、自然と認められて出世していくでしょう。

しかし、日干 < 官殺 というように、日干無根で身弱なのに対して、官殺の力量ばかりが強く、日干に対する剋害が酷い場合は、

会社からの重圧やノルマを、能力不足や力不足で本人が処理することができず、かえって会社に潰される、上司に圧迫され苛められるといった会社組織に属するがゆえの苦労が発生します。誰もが羨むような大企業や有名企業に勤めていながら、過労死したりノイローゼになったりするのはたいていこのパターンです。

これとは反対に、日干 > 官殺 というように、日干が身旺すぎるのに対して、官殺の力量が貧弱すぎるならば、本人にとっては窮屈すぎる物足りない職場となります。

本人自身は身旺すぎるために、自信過剰で必要以上に押し出しが強く、前へ前へ出すぎる傾向があり、ワンマンプレーが過ぎて、組織や上司からは厄介者扱いされがちになります。

この場合は、本人自身もこの会社に居辛くなり、最終的には「会社組織という枠」からドロップアウトすることになるでしょう。その後の独立や転職がどうなるかは、命式の配合によって千差万別です。
b0389986_20232541.jpg
<「食傷」は技術技能による仕事の星>

「食傷」は「こだわり」「技能・技術」「プライド」の星であり、これが多い人は「勤め人」「サラリーマン」には基本向きません

「食傷」と「官星」は剋の関係にあって、食傷が強すぎれば、官殺(会社・組織・上司)に反発して攻撃心を持つようになるため、サラリーマン雇用はまずもって長続きはしないでしょう。この点をもって、食傷は「失職・離職・解雇」の星とも言われるのです。

しかし、「食傷」は「技術・技能」を極める星であり、何かこだわりを発揮して一芸を極めて特殊技能を秀でさせる働きをします。

なので、食傷が多い命式は、何らかの技能やスキルを磨いて、自分の腕一本でやっていく「職人タイプ」「手に職をつける」「エンジニア」型となります。

ただし、自分なりの独自のこだわりが強く、組織内では他人の意見や上司の命令には従いません。ゆえに雇用者からすれば非常に扱いにくい人材です。

<「印星」は知的職種に縁がある>

印星が用神となる身弱の命式で、適切な配合に「印星」があれば、知識を身に付けたり、教えることへの関わりが深くなり、教育・研究など知的職種に適性が高くなります。

<「財星」は「甘い誘惑」をもたらす幻影>

「財星」は手に入れようとして追いかけても、どんどん遠ざかっていく「逃げ水」「蜃気楼」のような幻影作用を起しやすい星です。

楽して稼げる「甘い夢」を見させて、投機的なお金の動きを発生させる傾向があり、この財星の作用に踊らされたならば、努力しないで楽して稼ぎたいという「怠惰」「過ぎた欲望」に人を引き込む誘引力を強く発揮します。

日干身弱にも関わらず、命式の天干に「財星」が出ている人は、上記のような傾向性が顕著に現れます。

「財星」はそれ自体が「吉」の作用をして、安定した収入や資産をもたらすことはまずありません。

「財星」に踊らされて投機的に発生したお金は「淡雪」のようなものであって、入ると同時に出ていって消えてなくなるような不安定な財にすぎません。

よって、「財星」の吉凶作用を判断するには、必ず「食傷」もしくは「官星」との連動性をよく精査しつつ、日干の強弱とのバランスによって考えるべきです。

日干が身中~身旺であり、食傷に生じられて財星がある場合は、商売ビジネスが上手で商才があって安定した収入をもたらします。

日干が身中~身旺であり、財星が官殺を生じている場合は、大きな会社組織で栄達して、安定した収入をもたらします。

ところが、日干が無根で身弱にも関わらず、甘い幻想と過ぎた欲望を生じさせる財星が重々していれば、常識的な判断ができなくなり、感覚が麻痺してしまって、

身に過ぎた投機やギャンブル等で借金まみれになったり、見通しや計画の甘い事業によって巨額の負債を作ったりする現象を起こします。

以上のことを総合しながら、原命式の配合、来るべく大運の流れを見ながら、官星、食傷、財星の作用を解明していけば、自ずと仕事運は明らかになります。

[PR]
by astro_suimei | 2018-01-10 20:53 | 通変論 | Comments(0)


四柱推命/西洋占星術/ホラリー/五行易 などの実践研究を行うサイトです


by アプレイウス=ルキウス

プロフィールを見る

最新の記事

死生観と輪廻転生について
at 2018-11-29 07:35
西洋占術の背後にある思想 -..
at 2018-11-28 07:39
運命と自由意志について
at 2018-11-26 23:58
古典風水の基本のき ~ 玄空..
at 2018-11-21 07:35

カテゴリ

全体
四柱推命の基本
十干論
地支論
旺衰論
通変論
用神論
大運論
恋愛結婚運
偏った命式の特徴
練習問題(構造分析)
著名人の命式研究
人間論・人生哲学
西洋占星術
雑記
五行易(断易)
風水学・方位占

記事ランキング

ブログジャンル

スピリチュアル
恋愛・結婚

ブログパーツ