同じ星座だけど全く違うキャラクターになる実例 2

続いて、同じ2017年11月生まれの別の人を見てみましょう。12星座占いでは2人とも同じ「蠍座」ですが、どのぐらい違いあるのでしょうか?

<② 2017年11月9日 10:30>
b0389986_23400346.jpg
(1)  太陽のドデカテモリーと定位

太陽は「蠍座16.50度」にあり属するドデカテモリーは牡牛座です。
のんびりマイペースで、物質的な豊かさを求め、頑固な性格です。
b0389986_22231507.png
太陽は「公的職業」を意味する第10ハウスにあり、第10室の定位は「山羊座です。

(2)  ASC と 上昇星・統治星

アセンダントを見ると「山羊座」になっています。

太陽のドデカテモリー「牡牛座」、太陽ハウスの定位「山羊座」、ASCサイン「山羊座」という風に、地象サイン(地のエレメント)が強調されています。
b0389986_00423687.png
この人は、かなり頑固な気質で、現実主義者であり、実利や実益を求めるタイプの人です。堅実でコツコツと努力を惜しまない人です。

おとなしそうに見えて、実はかなりの野心家であり、地位や権力を求める気持ちが強い曲者です。

ASCが「山羊座」の人は、見た目は老けて見える人が多く、どちらかと言うと痩せ型で、真面目で冷静で大人しく古風な印象を与えます。

ただ、このチャートでは、ASCの近く第1ハウスに「冥王星が入っています。

ASC付近にある天体は「ライジング・プラネット」と言い、先天的な個性や性格に強く影響を与えます。いわば年をとっても「変わりにくい性格」となります。

「冥王星」が第1室にあるこの人は、強烈な個性やカリスマ性を秘めている人で、極端な言動をしやすい人です。世間一般の平均とは大きく異なった常軌を逸したような考え方や極端な行動に走りやすいタイプです。

この冥王星は、第10室にある太陽とかなりタイトな強い60度(セクスタイル)を形成していて、企業や組織の中で、自分の覇権や地位を獲得するためには、手段を選ばずに突き進んでいき、暗躍しながら最終的には権力者にのし上がっていくことを暗示しています。

しかし、ASC山羊座のルーラーであり統治星である「土星」は 第12ハウス(妨害・陰謀・囚獄)の位置にあり、最終目標に到達するまでの下積み時代が非常に長く、不遇な環境に置かれることが多いことが読み取れます。

しかし、ASC山羊座、第1ハウス冥王星のこの人は、異常なまでの執念と折れない強い意志を持っているので、不屈の闘志で長い間コツコツと努力を続けて、最終的には権力を奪取してのし上がっていくことでしょう。

冥王星が強力なチャートは政治家などによく見られるもので、イギリスの鉄の女サッチャー元首相もたしか第1室に冥王星だったかと思います。

ここまでの解釈だけでも、「実利と出世の鬼」のようなパーソナリティを読み取ることができます。

先ほどの蠍座Aさんは、家族思いで情緒的で共感性が高く、実家の温泉旅館や酒屋なんかの家業を継いで、故郷で愛嬌よく商売をしているようなホンワカとしたキャラクターでしたが、こちらの蠍座Bさんは、権力闘争の権化のような人物で、まったくキャラクターが異なります。

要するに、太陽星座だけを抜き出して「蠍座」ですと言ってみたところで、それだけでは何の鑑定にもならないということがよく分かるでしょう。

(3) 天体が多く集中している星座とハウス

太陽、木星、金星がおなじ「蠍座」にあります。蠍座特有のネチっこさ、しつこさ、こだわりの強さが出やすいでしょう。
b0389986_13281476.jpg
3個以上の天体が集中しているオーバーロードのハウスは特にありませんが、

金星は「蠍座1.58度」で 第10ハウスのカスプ(起点)「蠍座2.47度」の直前にありますから、実質的には第10ハウスに入れてしまっても構いません。

とすれば、第10室に3天体となり、第10室(仕事・地位)に大きな関心と集中が生まれます。

幸運をもたらす「木星」も第10室に入っていることから、この人は、大企業や官庁なんかに縁が強く、権力との太いパイプを握りやすい人です。

(4) 座相が多い天体

水星や火星にはメジャーなアスペクトがなく、オーブを拡大してみると「太陽」にたくさんのアスペクトが集中しています。
b0389986_13354913.jpg
太陽 冥王星 60度 セクスタイル
太陽 海王星 120度 トライン(オーブ 5.3度)
太陽 月 120度 トライン (オーブ 7度で緩めの作用)

太陽には、公権力、社会的地位、大きな組織、という意味があり、この人は、組織を離れた自営業などは考えられない人です。生きるも死ぬも、組織や会社と運命を共にする人です。

太陽、月、海王星の3つの天体で、正三角形を描く「グランド・トライン」になっていて、属するエレメントは「地」(山羊座・乙女座・牡牛座)なので、緻密な現実処理や実務に長けている才能があります。実務家(経理や財務)や経営者に向いているでしょう。

(5) チャート全体の天体分布

天体の分布を見ると、この人は昼に近い生まれなので、ほとんどの天体が地平線よりも上側に昇っています。

これは「外向性」が強く、社会に積極的に出て行って活躍する傾向性を示しています。

(6) 結婚には難がある配置

その他のことを見てみると、

結婚を示す「第7ハウス」には、「妻」の表示天体(シグニフィケーター)である「月」がありますが、変化や革新をもたらす「天王星」からの90度スクエアの打撃を受けています。

これは典型的な「離婚の相」で、妻とは離別しやすく変わりやすい不安定な結婚生活になることを暗示しています。権力志向が強く仕事と出世だけが生き甲斐であるこの旦那に、奥さんはきっと愛想を尽かしてしまうのではないでしょうか。

先ほどの蠍座Aさんは、故郷から離れがたく実家を大切にするタイプでしたが、このBさんはどうでしょうか?

第4室のカスプ(IC=地底)の近くには、変化をもたらす「天王星」があります。

住んでいる場所や所在地が変わりやすい人で、故郷や実家に対する思い入れは薄いでしょう。

太陽や木星は「父親」を示す場合があり、この人は親のコネによって第10室の大企業や官庁に縁ができる人なのかもしれません。


さて、AさんとBさん、2人は同じ「蠍座」で2017年11月に生まれているにも関わらず、そのキャラクターや運命傾向はまったく異なります

というわけで、ちまたの「12星座占い」と本格的な「西洋占星術」はまったく違うモノだ、ということを実演してみました。

[PR]
by astro_suimei | 2017-11-23 12:54 | 西洋占星術 | Comments(0)


四柱推命/西洋占星術/ホラリー/五行易 などの実践研究を行うサイトです


by アプレイウス=ルキウス

プロフィールを見る

最新の記事

死生観と輪廻転生について
at 2018-11-29 07:35
西洋占術の背後にある思想 -..
at 2018-11-28 07:39
運命と自由意志について
at 2018-11-26 23:58
古典風水の基本のき ~ 玄空..
at 2018-11-21 07:35

カテゴリ

全体
四柱推命の基本
十干論
地支論
旺衰論
通変論
用神論
大運論
恋愛結婚運
偏った命式の特徴
練習問題(構造分析)
著名人の命式研究
人間論・人生哲学
西洋占星術
雑記
五行易(断易)
風水学・方位占

記事ランキング

ブログジャンル

スピリチュアル
恋愛・結婚

ブログパーツ