同じ星座だけど違うキャラクターになる実例 1

おなじ2017年11月生まれの2人の「蠍座」さんをサンプルにして、「12星座占い」ではなくて「本格的な西洋占星術」で鑑定した場合に、

おなじ「蠍座」にも関わらず、どのぐらいキャラクターや運勢傾向に違いが出るのか?を実演してみましょう。

これを見れば、ちまたの「12星座占い」がいかにアテにならない気休めにすぎないかがよく分かると思います。

ちなみに、占星学で用いる記号を↓で補足しておきます。(占星術の基本理論については「よく纏まっているサイト」 ←があるので参照してください)
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ASC(アセンダント)「自分」を示す「第1ハウス」の起点「上昇宮」と呼ばれます。持って生まれた風貌や個性の表し方が出やすいポイント。

出生時の東の地平線から今まさに昇ってこようとしている星座です。この付近にある天体は「ライジング・プラネット」(上昇天体)といい、体質・性格・風貌に大きく影響します。

MC(ミッドヘブン)「仕事」を示す「第10ハウス」の起点「天頂」と呼ばれます。その出生時における天の最も高い地点で、人生における目標や到達したいゴールを示します。

この付近にある天体は「エレベーション」と言ってチャート全体への影響力が大きくなる、と考えます。

IC(イムム・コエリ)「家庭・故郷」を示す「第4ハウス」の起点「地底」と呼ばれます。第4室は、故郷の実家、先祖や伝統、晩年の生活を管轄する宮です。
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<① 2017年 11月16日 21:30>
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(1)  太陽のドデカテモリーと定位

太陽は「蠍座24.20度」にあり、属するドデカテモリーは「蟹座」ですから、「蠍座」という殻をまとっているけれど、本質・中身は蟹座」の性質が強い人です。
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また、太陽は「第4ハウス」(家庭・伝統)にあり、第4ハウスは「蟹座」の定位であり、ここでも「蟹座」が強調されています。

「蟹座」は人見知りで警戒心が強くよそ者(他人)は排除しがちですが、身内や気を許した友人に対しては驚くほどに情愛深くなり保護・育成しようとする母性的性質を持っています。

「蠍」も「蟹」も同じ水のエレメント」に属する星座で、客観的に理屈を分析したりするタイプではなく、感情(情緒)に従って判断・行動するタイプの人だといえます。
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太陽が「第4室」にあることから、この人は「実家」「家族」「故郷」との絆や縁が非常に強いことが分かります。おそらく長男であって、家督を継いだり、家業を継いだりしやすい運命を持つ人です。故郷から離れがたいのではないでしょうか。「家族を守ろうという防衛本能」「家柄や伝統を誇るプライド」が強い人です。

(2)  ASC と 統治星

アセンダントは「獅子座」で、堂々とした立派な印象、威厳を感じさせる存在感があって、言動がとても目立ちやすく注目されやすい人です。

本人の行動パターンも「私をもっと見て」「私ってこんなことができるのよ」という自己顕示欲を満たそうとして、自己アピールをしたがる傾向が出てきます。

外見・体格としては、背が高く、肩幅が広く、姿勢が良く立派で堂々としており、眼光鋭く、威圧感や存在感があり目立ちやすいキャラです。

ASCの「支配星」(ルーラー)はチャート全体の「統治星」と呼ばれ、ライフワークや人生上の一大テーマを表示します。

獅子座のルーラーは「太陽」で「第4室」にあり、この方のライフワークは「実家」「故郷」「家庭」「家業」をいかにして守って繁盛させていくか?立派で誇り高い家柄をどうやって形成するか、という点にあります。

この人は、家業を繁栄させたり、実家を守っていくことに情熱を燃やし、家柄や家業の素晴らしさを世間にアピールしていきたいと願う人で、それを生き甲斐としていくタイプです。

(3) 天体が多く集中している星座

3つ以上の天体が集まっている星座やハウスは、非常に関心が強い領域、無視できない傾向性となります。

太陽、月、金星、木星の4つの天体が、すべて同じ「蠍座」にあって集中しています。

蠍座は、執拗に1つのことだけに異常なまでに集中して拘り、ネチネチと探求・追求していく気質 を与えます。

(4) 天体が多く集中している宮

第4ハウス内に、太陽、月、金星、木星の4つの天体が集中していることから、第4ハウス(実家・伝統)に対する思い入れがハンパじゃないことが伺えます。

しかも、金星や木星という吉星、太陽と月という重要なライツ(恒星)が多いことから、おそらくこの人にとって実家や故郷はとても居心地が良い環境で、そこにいる自分こそが「しっくりくる自分」であるわけで、父母とも縁が深く、財産や不動産の相続も大きいでしょう。

(5) 座相が多い天体

西洋占星術において吉凶を決定付けるのが「アスペクト」(座相)です。

アスペクト(座相)とは、ホロスコープ上の天体同士の角度のこと。調和座相(120度/60度)、不調和座相(90度/180度/150度)があります。

このチャートのように、水星が「射手座14度」、火星が「天秤座15度」にあれば、2つの天体はほぼ「60度」の角度になっているため「セクスタイル」というアスペクトを形成します。

「水星」は思考のしかた、表現のしかたを管轄する天体であるので、そこに短気で激情的な「火星」が絡んでくることで、気質がやや短気でせっかちになりますが、セクスタイルは調和座相なので火星からの良い影響が出やすくなり、集中力の高さ、技術的スキルの高さ、としてプラスに作用します。水星が火星と調和座相を持っている人は技術職やエンジニアに向くタイプが多く見られます。

(もし水星と火星が90度=スクエアだったら・・・不調和座相となり、火星の悪影響により、イライラしやすく怒りっぽく攻撃的で批判的で、精神的に落ち着きがなく、集中力に欠けやすいヒステリー気質となります)

さてさて、出生図の10個の天体が持っているアスペクトを全部調べて、どの天体にアスペクトが多いか?を見れば、その人の能力・関心について結論を得ることができます。
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ちなみに、チャート上ではきっちり120度や90度でなくても、プラスマイナス5~6度の誤差の範囲内であればアスペクトが成立しているとみなします。

この許容される誤差範囲を「オーブ」と言い、太陽や月といった重要なライツに対するオーブだけは約8~10度と広めに設定しますが、一般的にはおよそ5度内をオーブ
として考えればよいと思います。(上の無料作成サイトはどうやらオーブ5度で作成しているようです)

この誤差(オーブ)が小さくタイトな(きっちりした)度数で成立しているアスペクトの方が作用が強くなります

64.8度でギリギリ成立しているセクスタイルよりも、60.6度とかでキッチリ成立しているセクスタイルの方が影響力・作用が強くなります。

木星よりも遠い天体(土星、海王星、天王星、冥王星)は動きが極端に遅く、何年間もずっと同じ場所に留まる=同世代の人に共通=個人差にならないため、これらの天体同士のオーブはより厳密に3度未満に狭く制限します。たとえば、土星と海王星の間でのアスペクトがあったとしても、個人的な意味合いは少なく、世代に共通する性質として解釈していきます。

アスペクト表で重要になってくるのは、公的地位や生命力と自我をあらわす「太陽」、感情や日常生活を形成する「月」思考力や仕事を司る「水星」愛情を管轄する「金星」情熱や積極性を司る「火星」に対するアスペクトです。

この5つの天体(太陽~火星)は動きが早く、数日も経てば度数が大きく変わってくるため、個人差を示しやすい天体=「パーソナル・プラネッツ」と呼ばれます。

この5つの天体の持っているアスペクトを調べて、どの天体に座相が集中しているのか? どの天体が有利な調和座相を多く持っているのか?を見ていくことで、その人の秀でている能力や適性が判明します。

水星にアスペクトが多い人は、理知的で情報処理能力が高く、頭の回転が速い人で、頭脳労働に適性が高い人です。

金星にアスペクトが多い人は、社交的で愛嬌があり、感性(センス)やフィーリングを生かす芸術職やビジネス(販売・接客)に適性が高い人です。

火星にアスペクトが集中している人は、考えるよりも先に体が動くタイプで、肉体労働型(警察軍人・アスリートを含む)もしくは技術・エンジニア向きになります。

太陽のアスペクトは、公的社会や組織における振る舞い方組織に居すわるか弾かれるか、や、自己表現の癖を示します。太陽に調和座相が多い人は、大きな組織や公的機関に縁があり大企業向きです。

月のアスペクトが多い人は、幼少期に母親からの影響が強かった人で、女性を相手にした職業、生活感の強い産業(日用品メーカー)などに親和性が高い人です。
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このチャートでは

・水星が 火星との60度、海王星との90度(スクエア)
金星が 木星と0度(コンジャクション)海王星と120度(トライン)
・火星が 冥王星と90度(スクエア)
・太陽が 天王星と150度(インコンジャクト)

となっています。
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太陽に対する座相が少なく、大きな会社組織にはあまり縁が無く自営業やフリーランス向きです。

社交性や商売を司る金星に対する木星や海王星からの調和座相があり有力ですから、これを主軸にして適職を考えていけばよいでしょう。

金星も木星も第4ハウスにあり、遺産や先祖を意味する「第8ハウス」にある海王星(液体や流体の支配者)から120度(トライン)を受けているので、なにか先祖代々やっている家業があるのだろうと想像します。

金星、木星、月、太陽がことごとく同じ「蠍座」であり、海王星は「魚座」にあり、水象(水のエレメント)が強調されています。

実家は昔から、漁業、水産加工、温泉旅館、酒造なんかの商売をやっている可能性があります。

(6) チャート全体の天体分布

この人は夜生まれで、10個のうち8個の天体が下半分(地平線より下側)に沈んでいます。

どちらかと言えば、内向的な人で、自分の関心領域や「家庭・身内・故郷」以外の領域にはあまり出て行こうとしない人です。

(7) 天体の「4要素/3区分」の比率

10個の天体がどのようなサイン(星座)にあるか? その「4要素」「3区分」の偏り(比率)を見てみると
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過半数の5個の天体が「水象サイン」(水のエレメント)にあり、情緒的、感情型、共感性が高い気質であることがわかります。

その反面、土や風のサインが極端に少なく、現実性や客観性に乏しく、実務や事務処理にはまったく向かないことが分かります。

以上のようにして、この出生図から、この人がどのようなキャラクターであって、どんな才能や関心を持っていて、何に適性が高いのか、家庭環境はどうか、社会生活はどうなりやすいか?といったプロファイリングをすることができました。

このように、出生時刻が判明しているホロスコープからは、非常に具体的かつ細かな象意を読み取ることが可能なのです。

さらに、仕事運に関しては第10室や第6室との関係を、財運については第2室・第5室・第8室を、結婚運については第7室・第5室を、というふうに個別のテーマごとに管轄する領域や指示天体(シグニフィケイター)を拾って解釈していきます。

これが「西洋占星術」の鑑定の仕方です。どうでしょうか?ちまたの「12星座占い」とは全く別物であることが分かるでしょう。

<②へつづく>

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by astro_suimei | 2017-11-22 23:42 | 西洋占星術 | Comments(0)