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改善が難しい命式

すべての命式が「用神」を定めて改善法を講じることができる命式ばかりではありません。

実際には「如何ともしがたい」「人間性が腐り切っていて」「ひたすら破滅に向っていく」としか言わざるをえないタイプの人たちが少なからず存在します。その人物の抱えている「宿業の深さ」を示すものです。

こうした「用神が意味をなさない命式」にはいくつかのパターンがあります。

・「身弱の三比の命」のように用神が定められない命式
用神が「破壊・妨害」されて全く機能しない命式
・用神に似ている「偽りの星」が溢れる命式
・「用神の星」が多すぎて逆に害悪をもたらす命式、など

例えば、用神を定めたとしても、用神を「妨害する星」が多すぎて「用神が全く機能しない命式」があります。

世間を賑わせている丸山穂高議員の命式などもこのタイプに近いでしょう。

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真冬の丑月に生まれた身旺の癸水です。月令を得るだけでなく、亥丑で北方合し、天干に余計な癸水の比劫まであります。通根や比劫が度を過ぎており「亡神」と呼ばれる状態です。

このような「身旺の度合い」があまりに過ぎる命式は、極端なエゴイズム(自己中心性)や粗暴性・異常性を生み出すことは前回の記事でも触れました。

この命式には、用神の木星がちょろっと存在しており、これがバランス役となって、最初(若いうち)だけは彼を国会議員に導くだけの作用をしたのだと思われます。

しかしながら、この命式の最大の問題は「後天運の巡り方」です。
31~50才にかけて「庚申/辛酉」の金の専旺干支が巡って来ます。

これは「仇神」と言って、用神の甲木を完全に「木っ端微塵」に破壊します。用神の働きを妨害する星です。

そもそも、この命式では改善のために「甲木の食傷」を用神として重ねて用いていく必要があります。

自分の利得ばかりを考えず、先に他人の利益を考え、思いやりと優しさをもって他者に奉仕することが「身旺の毒抜き」となるのです。

政治家ならば、社会的弱者や福祉教育などに尽力することが大きくプラスに作用するはずですが、実際には命式がもともと備えていた「身旺」の「粗暴さ・身勝手さ・エゴイズム」をもろに露呈する形になりました。

このように「用神」と正反対の星用神を破壊し妨害して潰すような「仇神」が溢れてしまえば、たとえ用神を定めたところで、あるいは、命式内に多少の木星があったとしても無意味です。

用神は木っ端みじんに破壊されて機能しなくなるからです。

特に身旺の命式が、大運で「用神」を破する「仇神」が旺じる運に入ったならば、

もはや誰にも止められず、付ける薬が無くなります。
ただ自己破滅に向って偏固した意志で突き進むだけです。

壬癸水の身旺は、我が身を利するために「悪知恵」ばかりを働かせ、自分ほど賢い者はいないと思い上がる「傲慢さ」を持ちやすく、若い頃は何でも自分の思い通りに「我意を通して生きられる」という歪んだ錯覚や特権意識を持ちます。

しかし、大運(後天運)が進めば進むほど、自分の味方をしてくれる者が誰も周りにいなくなり、誰からも必要とされなくなっていることに気が付いた時点ですでに手遅れで孤独の極み」に陥り、後半生はただただ漂流・流浪するだけの惨めで虚無な人生を歩むことになるのがお決まりのコースです。だいたいにおいて「極旺の命式」は究極の空回り=ピエロを演じます。

水の身旺、火の身旺は、特に「自滅性・自己破壊性」が強い命式です。

洪水は全てを破壊し押し流し、火災は全てを燃やし尽くし灰に変え、後は何も残りません。

強欲を突っぱねて、我意を押し通して、自分の思うがままに自由に生きたつもりが、最後には孤独と流浪と虚無しか残らない、という「業の深さ」を展開していきます。

この命式では、後天運に「庚申・辛酉」の「仇神」の「金の印星」が重々と居座るわけですから、用神の「甲木の方向性」で思考や言動を働かせることはできず、むしろ、金の印星に導かれて異常な思想、偏固した知識や思考、自分に都合がよい歪んだ考え方に凝り固まります。

この人の偏った政治思想や信条は、こうした「仇神の印星」に由来するものです。

自分は誰よりも賢い、他人より知識を持っているなどと傲慢に思っていても、結局それは偏固して歪んだ思想や腐敗した知識でしかなく、自分自身を破滅に導く働きしかしません。

自分ではその愚かさに気が付かないのです。誰もこの人を止めることなどできません。後はひたすら破滅に向って自分から漂流していくだけです。

自分を制止して思い留まることができないのが「水の身旺」「火の身旺」の特徴です。

氾濫した水は「堤防」など軽がると超え出ていきます。自制心や自己反省や自己修正の心などが働くはずがないのです。自滅するに任せて放っておくしか無い無用の人物です。関わりを持たないことです。

また、冬月に生まれた水の身旺で、火星の暖気(財星)を欲してやまない命式
夏月に生まれた火土の身旺で、金水の潤い(財星)を欲してやまない命式

いずれも「財星」=女性やお金に対して激しく執着します固執性の激しさが特徴的です。

これら極旺の命式は、女性など自分の欲望を満たす道具のようにしか思っていません。

しかし、強欲を尽くして財を手に入れたと思っても、財は淡雪のようにすぐ消滅するのが特徴です。

どれだけドケチだとしても、財を安定して留め置く力はなく、財を自己破壊する力の方がはるかに強いのです。

酒や薬物に飲まれて自己を失い、女と金に固執して狂っていく傾向は、この命式がもともと示す通りの自滅の姿です。

このように、命式内に用神があるように見えても、実際には全く使いモノにならず機能しない命式もあるということです。

そのような命式は、若年期のほんの最初だけは(若いうちは)スムーズに本人の思うように物事が進むような「見せ掛けの事象」が発生しますが、途中から自滅的行為を繰り返して自らの人生を木っ端微塵に破壊していきます

そして、この手の人々は何を言って忠告しても無駄です。偏った考えや信条に凝り固まって暴走するしかできず、他人の意見など聞くことがありません。

# by astro_suimei | 2019-06-01 00:47 | 著名人の命式研究

世間のリアクションとして、磯野貴理子がかわいそうという意見が大勢だし、実際もちろんその通りなのですが

磯野貴理子さんと元旦那をみると_b0389986_22313329.jpg

推命学的に見ると、磯野貴理子自身にもやはり運命の落とし穴が濃厚で、それだけではない裏の真実も見えてきます。

悪神への傾きによって、破綻するべく「良くない相手」を好んで選び取っているという自業自得な側面が見えてきます。

傷官大過の女性は、将来の離婚に向けて時限爆弾を抱えているような相手ばかりを選んで結婚しては、何度も離婚再婚を繰り返す「とち狂った恋愛感覚」を発揮しやすいのです。

もともと、三柱で見る分には、貴理子さんの命式には「火の官星」が皆無です。官星が命式にない女性はそもそも男性との恋愛縁や出会い自体が乏しいのです。

(幸いに大運では、巳午の火運が30才以降に到来したので、もともと男性縁に恵まれにくい命式であっても「結婚する」ことはできました。しかし、原命式が本来持っている恋愛の癖は修正されずに反映されてしまいました。)

この命式には火源となる「木の財星」がちょろっと存在しています。その場合にどうなるか?

か細い男性縁を手繰りよせて繋ぎ止めるために、お金をつぎこむ(貢ぐ)形の恋愛を展開します。財星を使って官星を招こうとするのです。

しかし、月干に出ているのは不完全な「乙木の財星」であり、力量がある安定した「甲木の財星」ではありません。さらに言うと、日干庚と干合しており、この財星は傷モノです。

枯れ草や干し草を燃料にしても持続的・安定的に火源となることはできません。一時的・短絡的な作用にしかならない。金を貢いで相手を繋ぎ留めようとしても、あくまで一時的な効果しかない、ということを意味します。

そうは言っても、裏にこのような事情があっても、そうしたことを素直に表に出して「可愛そうな女」として涙を見せることは貴理子さんにはできない話です。


(↑ 中島みゆきさんの歌詞には「庚の女」を見事に表現したような失恋ソングが多いです)

なぜなら、彼女は「庚の女」であり、庚金は義侠・武侠の星メンツと見栄と虚勢の星ですから、どこまでも強がって意地を張ります。

たとえ、心の中では泣いていても、外には何でもないような平気な顔を見せて、強がって虚勢を張るのが庚日生まれの性質です。逆に男性にとってはそういう可愛げがないところが逆にカチンと来るのでしょう。損な性分です。

♪ かもめはかもめ 孔雀や鳩や ましてや女にはなれない あなたの望む 素直な女には 最後までなれない~


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さて一方で、元夫の命式は、夏月の極身旺(火炎土燥型)の己土

月令を得ている(未月)だけでなく、日支も「未」で通根して度が過ぎており、さらに、天干には悪神の丁火(印星)が並んでいます。この火の印星は、用神である庚金を破壊して潰してしまう「仇神」です。

単純に身旺であるのみならず、用神を破壊して、用神が機能しないようにする「仇神」も旺じている点に、この命式の歪みや悪性の激しさが示されています。

このような命式は「自分の利得になることしか考えられない人物」「極端なエゴイスト」を作り出しやすい類型です。

身旺の者はもともと自己中心的(利己的)で、自己主張が激しく、がめつく欲深い、他人や弱者は踏み付けられても仕方ない(=他者を踏み付けてでも自分の利得を得よう)といった傾向性が強いのですが、

この命式は「身旺」の度が過ぎているため、こうしたエゴイスト傾向が輪を掛けて激しく出てきます。トランプ大統領と似たような命式です。

火炎土燥の命式ですから、とにかく「水の財星」が欲しくて欲しくてしかたありません。渇き切っているために、喉から手が出るのです。

男性にとって財星は、お金の星、欲望の星、女性の星ですから、そちらの欲求や執着が異常なレベルで強い。

女遊びなどいくらでもするし、女性を「自分の欲望を満足させる道具」ぐらいにしか思っていない

いまちょうど大運で「癸水」の財星が巡ってきています。元来はあまりモテる人=女性縁が多い(=女性受けが良い)命式ではありませんが、期間限定で「女性の出入りが多い」状態に置かれていると見ることができます。

そのことからトータルに勘案しても「自分の子供が欲しいから」ということが「離婚の本当の理由」だとは思えません

むしろ、貴理子さんよりも手軽に遊べてお金を持っている(ように見える)他の女性の影がチラチラしていることが、実際のところは本当の理由なのだろうと、推命学的には想像ができます。

しかし、この大運で巡って来た「癸水」は実体が無い(力量がゼロの)蜃気楼のような星にすぎず、どれだけ追いかけて捕まえようとしても「逃げ水」「蜃気楼」を追いかけるような愚かさを演じることになります。

40代になると大運で巡って来た「壬水の財星」が「年月天干の丁火」と妬合の厄介な縺れ合いを生じつつ、水火で激沖(爆発)現象を起こしていきます。訴訟やらなんやらで社会的立場が動揺して身動きが取れなくなるのでしょう。

いずれにしても、この命式から見えてくる人物像は、そのような極端なエゴイスト型人間であるということです。

男性の分類としては「暴夫剋夫型」の粗暴で利己的な男性であり、自分のことよりも妻子のことを先に思い遣って考えるような良い家庭人には到底ならないだろう人です。

そのような相手ばかりを好きになり、好んで選択して結婚してしまうところに、磯野貴理子さん自身の「運命の癖」「傷官大過の歪み」が作用していると言えるのです。

推命学の役割は第一には「転ばぬ先の杖」です。

もっと早くに自分の陥りやすい傾向性や運命の落とし穴を自覚していれば、それを軽減したり多少なりと回避するための対策も取れるのですから

# by astro_suimei | 2019-05-21 22:51 | 著名人の命式研究

日本で流通している占いのうち、四柱推命ほど「間違った理論」が普及している占いも珍しいです。

(なので、ちまたの占い師たちに「四柱推命」で占ってもらうことは私自身はまったくお勧めいたしません。タロット、手相、西洋占星術などで見てもらうほうが「誤占の危険」が無くまだマシです。)

この元凶を辿れば、阿部泰山という人に行き着くのですが、この人が昭和初期に「月支元命星を用神とする」という例の勘違い理論を提唱してから、一気にそれが広がってしまったことが、その後の推命学の混乱の大元になっています。

いま日本で広まっている四柱推命を眺めると、大別しておよそ「3つのカテゴリー」に分類できるでしょうか。それぞれの理論の違いについて概観してみましょう。

(1)「元命星」「通変星」のおみくじ的な四柱推命

いちいち説明しなくても、本屋の占い書コーナーに行けば、この手の本が掃いて捨てるほどゴロゴロ転がっているので「言わずもがな」ですね。

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「月支元命星」が命式の50%以上を支配するとして、この元命星を「性格」「運勢」を測る基準とするようです。あとは、10個の「通変星」をあーだこーだと言うわけですが

正官、正財、印綬、食神の4吉星を喜び、劫財、傷官、偏印(倒食)をとにかく大凶星として嫌います。
(比肩、偏財、偏官は吉凶混合とする)

後は、通変星の上下左右の並びを捉えて、あーだこーだと解釈するわけです。

「通変星占い」がこの手の四柱推命の基本となる理論です。そして、後天運についても、巡ってくる「通変星」が吉星か凶星か、月支元命星との作用はどうか?ということで吉凶判断しようとします。

さらに「十二運」「神殺」「空亡(天沖殺)」も合わせて、あーだこーだと「おみくじ的な吉凶診断」を繰り広げていくわけですね。世の中に流通している四柱推命本の70%以上はこの手のモノです。

私自身も最初はこの手の四柱推命からスタートしましたが、理論の矛盾、実占での使えなさ、実際の事象とまったく合致していない点などに疑問を感じるようになり、すぐにこの手の四柱推命からは卒業となりました。

ちなみに、この理論に従って「ある特定の生年月日」を占うとどのような鑑定となるのでしょうか?
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↑のように、1997年9月9日 16時生まれ 女命 きのえはなこ さん を
ネット上に溢れる「この類の四柱推命」で占ってみましょう。
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月支元命星が「正官」ですから、真面目でよい夫に恵まれて素晴らしい運勢です、とでも言うのでしょうか?

あるいは、月柱に「正財ー正官」の組み合わせがあって「財官双全」であり、お金と出世の両方に恵まれます、などと言うのでしょうね。あとは、十二運や神殺を取り上げて云々するのでしょう。

ちなみに、この命式の干支の並びは

壬甲己丁
申寅酉丑 となりますが

この手の「元命星占い」「通変星占い」の四柱推命は、通変星が「運命の実体」であるかのように錯覚していて、十干や十二支そのものは判断材料にはしていません。

だからこそ、私はこの類のものを正式な「四柱推命」とは呼ばずに「通変星・元命星占い」と区別して呼んでいるのです。


(2)「五行の均衡」「強弱バランス論」を主体とする四柱推命

次なる段階の四柱推命は、元命星や通変星の「おみくじ的四柱推命」を捨て去って、本来あるべき「干支術」「五行理論」としての四柱推命に立ち帰ろうという意識で模索されているものです。

ここ十年ほどで「この手の四柱推命」もかなり増えてきたように感じます。

さすがに「元命星・通変星占い」ではまともな鑑定ができない、ということが分かり始めてきたのでしょう。

いま世間の本屋さんで流通している四柱推命本の30%ぐらいがこの類のものです。
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上の書籍などがその代表格ですが、

通変星にもともと吉凶を固定するのではなく、日干の強弱によって必要な星を捉え直していこう、という五行バランス論(=扶抑均衡論)を中心としています。

命式全体を分析して、日干の強弱を判断した後に、

身旺ならば日干を弱める星」を吉とし、「身弱ならば日干を強める星」を吉とする、というシンプルな扶抑理論で判断していくのが特徴です。

日干の強弱を判定するために、五行を数値化して計算したりしますが、その方法は流派や個人によってけっこうバラバラです。

命式のバランスを取ると言っても、バランス論の判断が流派や個人によっても様々です。(ごく単純に命式に足りない五行が揃うことが無条件に良いと判断するような流派もあるようです)

壬甲己丁
申寅酉丑 

↑の命式ならば、木2、火1、土2、金4、水1などと数値化・計算をして

水木=3 : 火土金=7 で「身弱」であるので

日干の「甲木」を強めるために、水の印星木の比劫が用神となります、といった判断をするのでしょう。

この手の四柱推命は、さっきの「通変星・元命星占い」に比べたらずいぶんとマシな鑑定理論だと思います。

「元命星占い」の鑑定精度が10~20%程度だとすれば、この段階の理論だと50%強ぐらいの鑑定精度まで上がるのではないかと思います。

しかし、この段階の四柱推命では「五行のバランス」は見ていても

十干それぞれの性質の違い地支の微妙な力量変化を微細に読み取ることができないため、鑑定技術としてはまだまだ正確さが足りません。

辛金にとっての戊土の印星と、丁火にとっての甲木の印星が、同じ印星であるのに、どのように作用の違いが生じるのか?

甲木にとっての丙火の食傷と、丙火にとっての戊土の食傷が、同じ食傷であるのに、どのような作用の違いが出るのか?

己土にとっての壬水の財星と、丁火にとっての庚金の財星が、同じ財星であるのに、どうして事象吉凶の違いが発生するのか?

といったことが説明できません。

なぜなら、「五行のバランス」は大雑把に見ていても、十干それぞれの固有の性質や、十干相互の関係作用については、働きの違いを説明する詳細な理論を持っていないからです。

さらに、春夏秋冬のどの季節に属するのかによっても、十干相互の作用は大きく変わってきます。

甲-丙の関係を例にとると、冬月には吉作用となりやすくても、夏月には凶作用に転じやすいわけですが、この段階の単純な「五行バランス論」では、四季月ごとの十干の作用の微妙な違いまでは考慮に入れていません。

ゆえに、鑑定理論としては粗く正確さが欠けており、通変星・元命星占いよりはずっとマシではあるのですが、まだまだ誤占の可能性も50%ぐらいは孕んでいると思います。

己丙戊丙
丑午午申

例えば、上のような命式について、この段階の四柱推命理論だと

日干が「身旺」なので、漏らす星である「戊己の食傷」は吉作用ですと判断(誤占)してしまいます。

しかし、実際には、丙火にとって土の食傷は「晦火の作用」であり凶作用としてしか機能しません。


(3)「十干の性質」と「力量論」に基づく推命学

壬甲己丁
申寅酉丑 

甲日酉月生まれであり、地支は酉申丑西方合・金局半会して「金の官殺大過」です。

日支が寅で通根しているように見えても、申酉で両剋を受けて抜根してしまっており、日干は身弱です。

月干の己土は干合して、日干をさらに弱め、判断力を鈍らせてしまっています。

このような「断木・倒木」型の命式では、庚金の官殺から身を守るために「癸水の印星」を第1の用神とし、水星が十分にあれば次に「寅卯への通根」を求めます。

この命式は、丑や申があり、かつ壬水があるので、大運でもし「壬子」などが巡れば、水星大過(北方合/水局)して氾濫して「流木現象」を起こしかねない可能性もあるため、大運の推移を見ながら慎重に用神を星を定める必要があります。

庚辛壬癸甲乙丙
戌亥子丑寅卯辰

大運は上のような巡りになり、案の定「壬子」が来てしまい流木になりやすい巡りですから、「寅卯への通根」を第一に考えなくてはならず、丙火は喜神となります。甲寅の大運に入るまではこれ以上の水星は要りません。

大運の早い段階で「庚辛の官殺」が天干に巡っていますから、庚戌の大運が10代だったとすれば、ややこしい男性関係が次々と発生して、家出少女になっていた可能性すらあります。

官殺(子供にとっては学校や受験の星)が忌神となって巡ったことで、おそらく高等教育まで正規に終了せずドロップアウトした可能性があります。

身弱で官殺大過する命式ですから、女命「きのえはなこ」さんは、男性との縁は多いのですが、粗暴な男性ばかりを選び取って苦労しやすく湿土が金を生じる命式(財星が官殺を産む)ですから、男性にお金を貢いでしまいやすい人です。

この方が幸せな結婚をする(=自身が安定して、よい相手と出会い選べるようになる)ためには、まずこの人自身がきちんと自立して手に職を付けることから始めるべきで、「寅卯の通根」を意識して(木=医療・教育・福祉などの)専門技術や知識資格を取ること努力から始めるようにお勧めします。

このようにして(3)の段階の四柱推命は、十干の相互性質、力量の変化についての理解が(2)の四柱推命よりも遥かに精緻詳細になっています。

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このように見ると、(1)と(3)の四柱推命では、その鑑定結果が180度違っていることがお分かりになるでしょうか。正官格で正財があるから「お金にも夫にも恵まれます」という鑑定は誤占の極みです。

# by astro_suimei | 2018-11-08 21:49 | 雑記