さくらももこさん、ご冥福をお祈りします

それにしても今年はものすごい猛暑ですね。戊戌で水枯れる年だからでしょうか?暑さにかまけてすっかり放置しておりましたが、そろそろ再開いたしましょう。

「ちびまるこちゃん」でおなじみの漫画家さくらももこさんが、今月8/15に乳癌によって他界されていたとの報道。驚きました。
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生年月日をwikiって命式を調べてみましたが、夏月生まれの壬水極身弱に近い命式だと思います。時刻が不明なのですが、丁未や戊申あたりかなという予感がします。

月干に陰干の辛金がありますが、陽干の庚金と違って、水源となって枯れている水を生じるだけの力量がありません。(ただ月干に悪神の五行が入るよりかは辛金があったほうがマシでしょう)

この命式の天干の並びからして、特殊格(従殺格や従財格)はまずもって成立しないでしょう。身弱の普通命式と見るべきです。
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戊申、庚戌、庚子あたりの時柱であれば、ある程度は庚金の用神が有効となりやすいかとは思います。

しかし、時柱天干に、戊己土があれば地支(巳巳戌)は全て「土」に性質が変わります。また丙丁火があれば地支(巳巳戌)に通根して猛火となります。

いずれにしても、身弱の極みに近く、重ねて土&火が大運で巡れば、事故や自殺や病気に注意を要する命式であると言えます。

大運を見ると、29~48才までは申酉の西方金運を周って用神の運気を巡っていたので、いろいろ問題は起きつつも割合に順調だったのでしょう。

しかし、4~5年前に大きくガラリと運気が変わって、火&土が旺じる「丙戌の大運」に入ります。丙火が来れば、月干の辛金と干合して去ってしまい、戌土によって完全に水星が塞がれてしまいます。

53才は丙から「戌の運」に変わる前後の年であり、まして今年は「戊戌」ですから、いかにこの命式にとって「戌」という支が悪い働き(水を潰して枯らす)をしているか分かるでしょう。

ちなみに、癌が発生するパターンとして、この命式のように大過する土の星が引き起こすケースと、大過する金星が引き起こすケースと2種類の系統があるように感じます。

丙戌の大運に入る5年前ぐらいからしっかり用心して慎重に備えをしていれば、もしかしたら最悪の事態を防げたのかもしれません。

時柱に通根(亥子)があったり、申酉・庚金がもしあれば、丙戌の大運が来ただけで急死するまではいかないと思われるので、おそらくそれ以外の時柱なのではないかと思います。才能ある惜しい方が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

ところで、「サンプルになる命式」を用いて、日干強弱、命式構造、大運による力量変化、通変の作用などを学ぶことは、推命学を修得するうえでの良い学習材料になると思いますが、

「あなたが直接知らない有名人やタレントの命式(生年月日)」をいくらあーだこーだと分析したところで、実際にはあまり学習効果は上がりません。

(このブログでも著名人の命式をサンプルとして掲示していますが、誰もが知っている有名人のほうが例題としてインパクトがあるという理由だけのことであって、必ずしも有名人の命式を集めて云々することが推命学修得の早道なのではありません。)

なぜなら、そのタレントや有名人について、あなたが知っていることなど上っ面の表面的・外面的な「限られた出来事」にすぎないからです。

あなたは、そのタレントさんがどのような人間性で、どのような性格や思考回路を持っている人物で、何をどう思って過去の人生選択をしてきたのか?という「内心の動機」「行動原理」については、当人と面識もない以上は知る由もありません。

しかしながら、推命学でもっとも核心的な部分は、命式における星の傾きが、その人の思考・感情(動機)・人間性・価値観・行動原理にどのような影響を及ぼしているか?を読み取る点にあります。それこそが「運命を傾ける原因」(=悪神の作用)だからです。

ゆえに、推命学を学ぶうえで、命式分析の練習材料とすべきなのは、あなたが普段よく接していて、その人と話すことができるような知人友人・家族親族です。

その方が、なぜそういう選択や行動をしたのか?どのような人間性によって、何を考え、どんな感情や動機によって、どんな言動した結果そうなったのか?ということを1つ1つ確認できる「最良のサンプル」となります。

なので、推命学を学ぶ上では、交友関係が広く、いろんなタイプの人たちの生年月日を知っている、ということは大きなメリットになります。

また、女性タレント(女優やアイドル)の場合には、年齢を若く見積る(=サバを読むw)ために、あえて生年月日を詐称している可能性も無いとは言えず、公開されている生年月日が真正なものかどうか?さえ確かめようがありません

これらの理由から、著名人やタレントの命式は、命式分析の練習のサンプルとしてはあまり良い学習材料とはなりえない、ということを知っておいて頂ければと思います。

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# by astro_suimei | 2018-08-28 00:16 | 著名人の命式研究 | Comments(1)

用神と喜神は違う -良い五行とは言うけれど-

用神論について書き漏れていることを追記しておきましょう。

一般的な推命学では

・日干の旺衰 = 身旺と身弱 を判断してから
・用神の選定 = 良い五行が何で、悪い五行が何か

を行います。この順序はその通りです。

しかし、問題はその「用神の考え方」です。
以下のような考え方が、ごく一般的な用神選定の基準でしょうか。
用神・喜神とは= 命式にとって「良い働き」をする五行
悪神・忌神とは= 命式にとって「悪い働き」をする五行

日干身弱であれば 比劫、印星 が 用神・喜神になり
日干身弱であれば 食傷、財星、官殺 が 悪神・忌神になる

日干身旺であれば 食傷、財星、官殺 が 用神・喜神になり
日干身旺であれば 比劫、印星 が 悪神・忌神になる
上を見れば分かるように、一般的に流布している平均的推命学では「用神」と「喜神」の違いを意識しておりません。

「命式のバランス」を取る上で「良い五行」という括りで、「用神・喜神」が同義のように使われています。

「身旺の命式の方が、喜神が多いですから、それだけラッキーな事や良い運が巡りやすい」などという妄言を語る人もおられます。

しかし、実際はどうか?「用神」は無条件に命式を改善する吉作用をしますが、
「喜神」は「条件付の吉作用」でしかなく、さらに「思わぬ副作用」をも伴う危険性を孕んでいます。

ですから、用神を選定する際には、大雑把に「良い五行」として包括するのではなく

何が真の「用神」で、何が条件付の「喜神」にすぎない五行であるのか?をきちんと区別する必要があるのです。

命式によっては、用神が皆無であり、喜神だけが多い命式もあります。そのような命式は、手放しで喜ぶわけにはいきません。

どこかで運命の崩落現象、脱線事故(勘違いの暴走)を起こしやすい危険性・副作用を抱えている人と見ておく必要があるのです。

「喜神」とは、「用神」の制御があって初めて協働しつつ命式に良い働きを及ぼす可能性がある五行であり、「用神」が無いところに単体で「喜神」だけがあっても無条件の吉作用とはならず、かえって様々な副作用や脱線・暴走作用を生じる難が大きいものです。

さらに、用神には「用いるべき順序」があります。
複数の五行が「用神」「喜神」になるような場合に、この順序を正しく意識しないと、本当の望ましい開運には至りません。

以下、実際の事例で考えてみましょう。

<身旺の命式における「用神」と「喜神」>

以前にも取り上げた松居一代氏の命式を例に挙げると
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戊日午月であり、トランプと同じような火炎土燥の身旺です。

一般的な推命理論では、良い五行を「食傷・財・官殺」と言うのでしょう。
つまりは、金・水・木の3つが「良い五行」だと判断するわけですね。
3つもあってラッキーだね、というのが浅はかな判断です。

しかし、実際に「真の用神」として取れるのは「金の食傷」だけです。

「水の財星」は金星の用神と協働して働く場合にのみ吉作用となる条件付きの「喜神」にすぎません。
金星が無いところに、壬癸水の喜神だけが単体で来れば、水火激沖と比劫争財の副作用が発生します。
そして、実際にその爆発的現象をいま起こしてしまっているわけです。
そうでなくても、水の財星が単体でくれば、他人を省みず自分の利得だけを得ようとする欲心となります。

そして、木の官殺は、この命式では「用神」にはなりえずむしろ「悪神」として作用します。
感情的に激昂させて、旺火をさらに炎上させ、水星を吸い上げて枯渇させる働きしかしません。

つまりは、3つの「良い五行」と言っていながらも、実際に「用神」となるのはただ1つだけです。


<身弱の命式における「用神」と「喜神」>

次に、元モー娘の加護ちゃんを例に挙げましょう。
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木の食傷が大過した身弱の命式ですから、

一般的な推命理論では、比劫、印星 の2つが「良い五行」ということになります。

しかし、このように「食傷大過」した命式の場合は、

「比劫」は限りなく「悪神に近い喜神」と見たほうがよく
先に、暴走している食傷を「印星」(思慮節制)で抑制しなければ、かえって暴走を促すことになります。

実際にこの命式では、印星に制化されるよりも先に「日干を旺じさせる比劫」が大運に来てしまいました。

それゆえに、衝動性や無思考で言動する食傷の悪癖にまったくコントロールが掛からないままで
身旺に変化したことで、かえって身弱の時以上に暴走する結果となったのです。

これが「用神」の取要には「順序」(先後)がある、と言われていることの理由です。

以上のように、一般的な推命学において「体用の視点」から全体のバランス(日干強弱)を取る上で「良い五行」に分類されるものが幾つかある場合、または、冬月や夏月の「調候」の視点から「水や火」が「良い五行」と分類される場合がありますが、

実際には「条件付き」でしか吉となりえない「喜神」のケースが多々ありうる、ということを意識しておいて下さい。

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# by astro_suimei | 2018-06-18 01:10 | 用神論 | Comments(9)